「僕、2人をランキングしてみたい!」
フゥ太の言葉に2人は顔を見合わせた。
沢田家に居候することになったフゥ太は、自然と悠と会うことになったのだが、フゥ太はどうやら悠に懐いたようで悠の服を引っ張っていた。
「俺等?」
「うん!!…だめかな?」
「いいですとも!!いつでもどうぞ!!」
「切り替え早いな…」
悠の隣にいた雪詠が親指を立てて許可するのを横目に悠は呆れていた。そんな雪詠にフゥ太はやったー!と喜びを露わにする。
「それじゃあ、始めるね!」
そう言ってにこにこと笑っていたフゥ太は一瞬で真面目な顔つきになった。
その瞬間――その部屋は無重力の世界へと変わった。
無重力になるとは知らなかった悠はどういうことだと目を見張るばかりだ。
「まずは雪詠姉…」
フゥ太の次の言葉がなんだと雪詠はゴクリと喉を鳴らした。
「シリアスが苦手なマフィアランキング堂々の1位だ!!」
「え、ちょ…っどんなランキング!?」
「あとは料理が上手なマフィアランキング54位、将来有望なマフィアランキング8位!」
「おい、ちょっと待て。最後。最後なんか物騒なこと聞こえた!!」
「次は悠兄」
「まさかのスルー!?」
雪詠の言葉を見事にスルーしたフゥ太はすごいや、と小さく呟いた。
「将来有望なマフィアランキング2位。謎が多いマフィアランキング7位。あとは情報を持ってるマフィアランキング57位…!!」
「あれ?なんで俺こんなおかしいもんばっか?」
おかしいな、と首を傾げる悠にツナがどういうことー!?と声を上げた。
 
 
フゥ太再び
(一体何者!?)

 
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