雪詠です。
突然ですが今現在、厳つい顔のおっさん達に追われてます。
「な、なんでええええ!?」
「ごっごめんね榊さん…!!」
「ごめんなさい!!」
「許す。」
「そんなアッサリ!?」
走りながらも雪詠にツッコミを飛ばすツナに雪詠は内心感動していた。
そしてそれと同時に思う。こんな良い子に謝られたら許すしかないじゃないか!、と。
「手が痛い…」
「ご、ごめん…」
しかしながら、手が痛いのは事実。実は雪詠は買い物帰りであり、錘のような買い物袋を手に、袋の持ち手を掌に食い込ませながらも走っていた。
こんな日に限っていない悠はどうしたかといえば答えは簡単だ。
風紀委員長様に目を付けられたらしい悠は風紀委員に選ばれたのだ。それも強制的に、である。
そうして泣く泣く風紀委員になりながらも仕事をこなす悠は今日は忙しいから、と元々買い物当番だったものを申し訳なさ気に雪詠へと買い物当番が移ったのだ。
ちなみにこんなときに限って、荷物は中々重かったりする。今日ほど野菜を恨んだ日は無いだろう。
その瞬間、ヒュッと空気を切るような音がした。
刹那、隣を走っていたツナの体がぐらついた。
「復活(リ・ボーン)!!!死ぬ気で2人を守る!!」
「やめなよ!戦闘ランキング最下位のツナ兄のかなう相手じゃない!!」
いつの間にか死ぬ気弾を打ち込まれたツナがパンツのみを身に付け厳つい男等へと向かっていた。
そんなツナに悲鳴に近しい声を上げるフゥ太だったがツナは止まらず、男達を見事再帰不能にするのだった。
その後、僕のランキングがはじめてハズれたとはしゃぐフゥ太が見事沢田家の居候4人目になることをツナはまだ、知らない。
 
 
星の王子フゥ太
(増える居候)

 
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