「ちなみに保育係になった奴がボスの右腕だからな」
「実はオレ、ランボ大好きなんです!!」
突然リボーンに裏庭に呼び出され、行ってみれば内容はなんとランボの保育係を決めるということだった。
はっきり言おう。どうでも。
「ルールは簡単だぞ。あいつを笑わせた方が勝ちだ」
「山本てめーにだけは負けねーぞ。今日こそ白黒つけてやる」
「よっしゃ、やるからには勝たねーとな」
白熱している獄寺と山本を横目に悠はあのさあ、と呟いた。
「俺、騒がしいの嫌いだし」
「うち小さい子苦手だし」
『ってことで遠慮しまーす』
「ランボ全否定されてるー!!?」
ツナは思わず声を上げた。あそこまでハッキリと全否定されるとは思わなかったのだろう。
「やっぱてめー死んでこい!!!」
「くぴゃあっ」
「へ!?あっ…!!ちょ、ちょっと!!ストップ、ストーップ」
「帰る?」
「帰ろうか」
首を絞められ死にかけているランボを横目に悠はめんどいしだるいしと続ける。
「んじゃあ、帰ろっか」
「それじゃあ」
そういって呑気に手を振りながらも去っていく2人にランボに夢中なツナが気付くはずもなかった。

「はひ?雪詠ちゃんに氷室さんじゃないですか!」
「あ、三浦さん」
「三浦なんて他人行儀な呼び方しないでハルって呼んでください!!ハルも雪詠ちゃんのこと名前で呼んでますし!!」
「は、はい。」
「それで三浦はこんなとこでなにしてんだ?」
悠の言葉にハルは笑顔を浮かべる。
「実はハル、新体操の練習試合があってきたんです!!それで、もしいたらツナさんに会いたいと思って探してたんです!!」
「ツナならさっき、リボーンたちと裏庭にいたぞ。な、雪詠?」
「うん、いたよー。」
「本当ですか!!?それじゃあハルはここで失礼しますっ」
ありがとーございますー!と笑顔で大きく手を振るハルに思わず苦笑しつつも2人は小さく手を振るのだった。
 
 
保育係
(遠慮します。)

 
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