最近カカシさん見てないなーとか思いつつ、今日も今日とて行商してます。
知り合いを探してたら、頭にバンダナ巻いて楊枝咥えた人に会った。
えーっと確か特別上忍で中忍試験の監督官やってた人だ。名前がでてきません…!
毎度思うけど、楊枝咥えたままどうやって喋ってるんだろう。私だったら落とす。

「お、嬢ちゃんが噂の札屋か?」

「え、ええまあ。えっと噂になってるんですか…?」

「待機所でよく話題になってるからな。カカシさんとかアスマさんも話してたし」

「なるほど…そういえば最近カカシさん見かけてないんですけど…」

「ああ、里外任務らしいぜ?霧…いや、波の国って言ったっけな。俺もよく知らんが、ナルトが駄々こねたみたいでな」

面白いヤツだよなーなんてカラカラ笑う楊枝の人(名前でてこない)を見て、ん?と思った。

あっ、やっっべえこれ再不斬の話だ!
何もする気はないけどでもこれ終わったら中忍試験なのではないだろうか!やっっべえ木ノ葉崩し!!

「どうかしたか?」

動揺が見破られたのか、不思議な表情で顔を除きこまれる。
自分の身長と共に世の中の理不尽さを実感しました。イケメンめ…

「い、いやいやなんでもないです!里外って大変そうですねー」

「まあ慣れればそうでもないさ。随分前に出発したからそろそろ帰ってくんじゃねーか?」

「なるほどなるほど…。ところでイケメンなお兄さん。札買いません?」

「おっ嬢ちゃんうまいねえ。じゃあおすすめいくつか頼むわ」

結界札とかをいくつか売って、まいどありーと言ってお兄さんとは別れた。去り際までイケメンはイケメンだった。目の保養ありがとうございます。
ちなみに血文字札は売ってません。
コントロールとかを工夫しないと自分も巻きこまれそうで怖いのなんの。
あと私は痛いのも貧血も勘弁願いたい。

引き続きふらふらと商売(散歩)をしていると、門のそばでイズモさんとコテツさんを見かけた。

「お2人さんこんにちはー」

「おお、札屋か」

「商売どうだ?」

まあまあですよー!と笑うと、コテツさんに頭をポンポンと撫でられる。この2人は、私が札屋を始めてすぐの頃、遊び半分で札を買ってくれてからの常連客だったりする。
ありがたやありがたや

「今日もお2人で任務ですか?」

「まあな。これから里外だ。短期だけどな」

「そういやあ札屋。お前一人暮らしなんだって?」

「え、はい。そうですけど…?」

急になんだという目を向けたら、今度はイズモさんが苦笑しながら頭をなでてきた。サイズ感的にちょうどいいのは分かるから大人しく撫でられておく。

「いや、アスマさんが言ってたもんだからな」

「これから治安悪くなるかもだから気をつけろよー」

「えっ治安悪くなるんですか!?」

「あくまで“かもしれない”ってことだ。気にするほどのことじゃねーよ」

「まあ、戸締りとか気をつけろってとこだな」

「なるほど…ありがとうございました」

それからイズモさんが一番弱い火の札を何枚か買って、2人と別れた。まいどありー

それにしても、あのボロ屋に鍵なんてついてないと思う。万が一鍵があっても縁側とかから簡単に入れるわけだし…
貴重品と売り物は持ち運ぼう。知らない人に札取られるの怖い。
他里に取られたりしたら…ってちょっとまて。

治安悪くなるかもって中忍試験のことか!

うわーこの時点で中忍試験決まってるのか…そりゃそうだよな…オリンピックだって何年も前に決まるし。

というか楊枝のイケメンさん然り、イズモさんコテツさん然り、情報ってそんなに簡単に洩らしていいものなのか…私忍者ですらない一般人なのに…。

私がカブトだったら大歓喜で大蛇丸に伝えてると思う。大蛇丸がこんな情報欲しがるのかはわかんないけど。

木の葉の情報規制がイマイチよくわからんです。
情報をもたらすのが忍者の本分ではないのか!大丈夫なのかそれで!!

まあ、それよりもはやくお家帰って中忍試験期間中どうやって生き残るか考えないと…



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