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ナティア)「……なるほど 大体の話はわかったよ つまり佳薗くんは、ミケがあの帽子を取らないものだから、凄く気になっていると」

カエン)「うん もしかしたら、帽子を取れない理由があるんじゃないかな、と思って… 考えたくはないけど…、ハゲ」

ナティア)「てはないから、ミケの名誉のために一応言っておくけど」

カイ)「でもまぁ… 確かに、気になるわな」


カイの発言にビックリした。
カイはミケと付き合いが長いはず…。


カエン)「カイ、まさか見たことないの!?」

カイ)「あぁ… あいつは学生の頃も、あれとは違う帽子をずっと被ってたからよ なんか、帽子を被っていてこそミケみたいな…」

カエン)「じゃあ、ナティアさんも?」


僕の問いに、彼は首を横に振った。


ナティア)「オレはー…、見たことあるよ?」

カイ)「マジでっ!?」

ナティア)「オレは良く、ミケの家にお泊まりしてたからさ ほら、お風呂では嫌でも帽子を取るでしょ? 頭を洗わなくちゃいけないし」

カエン)「そっか …ねぇねぇ!! ミケさんの帽子を取った姿って、どんな感じなのっ?」


ナティアはくすっと笑うと、僕の後方に視線を移し口を開いた。


ナティア)「本人に直接聞いてみたら?」

カエン)「えっ…?」

ミケ)「なになに? そんなに気になる?」




ミケ)「この帽子の下」

カエン)「ミケさんっ!?」


いつの間に…。
不甲斐ないことだが全然気づかなかった。
気配を消していたのだろうか?


ミケ)「…良いよ」

カエン)「えっ?」

ミケ)「この帽子、取ってあげる」

カエン)「えぇっ!?」


まさかこんな易々と…。
それなら悩むことなく正直に、帽子を取った姿が見たいのだとミケに話してみれば良かった。


ミケ)「そんな面白いもんじゃないけど」

カイ)「良いって、良いって!! 俺もずっと気になってたんだよっ!! 早く取れよ、その帽子!!」


なぜかカイまで、はしゃいでいる。




ミケ)「…他の子たちには、秘密にしてね」


ミケは、帽子に手を掛けてー…。
取った。


ミ ケ の ×



>>秋空鈴音のひとこと


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