ログ










闇に覆われて朽ちるであろう世界を救え…なんて、大きすぎる任務を与えられた僕ら。
決して楽な旅じゃないけれど、信頼できる仲間たちと共に旅を続けている。
これは、そんな中での出来事の話だ。


カエン)「う〜ん…」




僕は、気になっていた。
出会った当初は気にすることもなく、普通に接していたのだが…。
一緒に旅をしていくうちに、気になるというよりも、疑問や疑惑とか、そんな感じに似たものが頭をモヤモヤと支配していた。


カイ)「おい、佳薗 どうしたよ? そんな馬鹿みたいな面(ツラ)して突っ立ってよ」

ナティア)「カイ、口が悪いよ」

カエン)「カイ、ナティアさんも…」


馬鹿みたいな面をしていた覚えは無いが。
考え事をしていれば、誰だって少しくらい無防備になるだろう。


カエン)「ちょっと、ミケさんのことで…」

カイ)「あいつの?」

ナティア)「珍しいね 佳薗くんから、ミケの名前が出てくるなんて… どうかしたの?」

カエン)「はい…、実はー…」


この二人は、ミケと同級生の友人だ。
話してみる価値はあるだろう…。


カエン)「ずっと気になっていたんです…」

ナティア)「うん?」

カエン)「ミケさんの…」




カエン)「あの帽子」

カイ)「あいつの帽子? あの帽子、俺らがー…」

カエン)「の下」

カイ)「…の下…?」




ナティア)「…帽子の下がどうかした?」


そう…。
ミケの"帽子の下"だ。


カエン)「ミケさん、ずっと ずっと ずぅ〜っと!! あの帽子取らないよねっ!? 一日中、被ったままじゃんっ!! 気になるよね、気になっちゃうよねっ!? 寝るときもずっとだよっ!? 蒸れるよね!? 帽子の中、蒸れちゃうねっ!? 僕、ずっと気に…」

ナティア)「ちょっ、佳薗くんっ!! なんか怖いよ!! 一旦、落ち着こうよ、ねっ!? 話、ちゃんと聞くからかさ」

カエン)「あ…、ごめんなさい…」

カイ)「(なんか面倒臭いことになりそうだな…)」


ミ ケ の




>>秋空鈴音のひとこと


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