※当サイトZC設定


















整理していた伝票の記入を全ておえ、ふと時計を見れば、既に針は夜の11時近くを回っていた。道理で身体が疲れて眠いわけだ。
そう思い、風呂に入って火照った身体はおかげですっかり冷めてしまったが、入り直すのも正直面倒。素直に今夜はもう寝ようと思い、ベットへと静かに入る。
隣のスペースには、既に寝ているザックスの姿。普段自分を優しい藍色で見つめてくれるあの宝石のような瞳は今は閉じられていて、それが見れないのが少し寂しい。
ぴたりと、ザックスの背中に額をつける。そこから感じる、ザックスの温もりと、呼吸が、たまらなく愛しいと思う。
基本眠りが浅いザックスなら、これだけで普段なら目をさますが、今日は日頃の疲れが溜まっているのか目を覚ます気配はなかった。
逆にそれが良かった。きっと目を覚ましていたら、正面からぎゅーぎゅーとだきしめられたに違いない。
悪くはないが、気恥ずかしい。
だが、それがザックスの愛しいところ。
いつも元気に働いて、みんなに対して人一倍気を遣っている大きな大きな背中に、軽くキスをする。
今日もお疲れ様、そして、おやすみ。
声なき声でそう呟くと、クラウドもやがて、意識を手放した。



今日もありがとう




2014/09/26


n | b


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -