キラキラなイケメンズ達 

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「なんで隠れてんねん?」


健ちゃんに言われて苦笑い。だってなんかキラキラしてて目合わせらんない。

でも直人さんが「オフィスのセクションリーダーの一ノ瀬さん。」そう言ってわたしをみんなに紹介なんてするもんだから一気に視線を集めた。


「一ノ瀬です!よろしくお願いします。」


投げやりに健ちゃんの後ろからそう言って頭を下げると、運動部並みに「お願いしまっす!」って声にサッとまた後ろに隠れた。

隠れた所でまた出てこないとダメなんだけど。


「直人さん酷い。わたし眩しくて目開けらんないです。」

「はは、みんなかっこいいから照れてるんだって。一応オフィスでトップだからみんな言う事聞くようにな!」


余計なことを言われて恥ずかしくなる。


「健ちゃんここにいて、一緒にいて。」

「いやあかん。タイムシートぎりぎりやねん、ほなな!」

「裏切り者!」


わたし達のやり取りを見て、誰かが笑っているけどこの状況しんどいよー。

直人さんが構わずビデオをセットしているうちにみんなが席につく。

確かに冬休み動員で人員を求めたけど、揃いに揃ってイケメンを選んだ哲也さんと啓司さんを恨む。

これじゃあ仕事にならない!



「これ見終わったら誰か内線して。そしたらうちのゆきみが変えにくるから。」


ポンポンってわたしの頭を撫でる直人さんと一緒にスタッフルームを出た。

ドッと疲れたよ〜。



「あ、うちの翔ちゃんだけでも見とけばよかった〜!直人さん翔ちゃんどの子ですか?」

「お前言っても見てなかったじゃん。」

「そうですけどぉ。」

「年下は相手にしちゃうわけ?」

「は?」

「クリスマス、一緒に過ごす男、あの中にいるの?って。」

「なによ、直人さんまで。」

「哲也さんがさぁ、立花がゆきみに男作るって張りきってるって俺に教えてくれたから。」

「それ本気だったんだ、朝海ちゃん。勝手に言ってるだけです。」

「まぁいんじゃない?ゆきみだって可愛いしよく考えたら仕事で毎年潰れんのも勿体ないよね?」

「そんなの直人さんも一緒でしょ?」

「俺はマネージャーだからなぁ。」

「わたしだってセクションリーダーです。」

「じゃあ俺とデートでもする?遅番あがりで。」

「…な、直人さんと?」

「そ。本気にするかしないかは、お前次第。じゃーな。」


…なにこの展開。

直人さんってこんな人、だったっけ?戸惑いを見せつつもわたしは直人さんの言葉が脳内を支配しているなんて。



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