出席もとり終わりいよいよ授業が始まった。最初の授業は飛行レースだ。全員外へ出ろ、と言うカルエゴに続き問題児クラスの生徒達は各々席を立ち教室の外へと歩き出した。
「アリエノールちゃん」
「あ、あなたは…」
その時アリエノールに声を掛けてくれたのはアンドロ・Ｍ・ジャズ。そう、入学初日の日にアリエノールを助けてくれたの男子生徒だ。
「ジャズくんこの間は助けてくれてありがとう！」
「どういたしまして。あんなの助けたうちに入んないって」
そんな会話をしていると集まってくる他の生徒達。
「え？なになに二人は知り合いなの？」
「ええ！入学初日にブレスレットを盗られちゃって、それをジャズくんが取り返してくれたの」
「ヒュウ！やるじゃん！」
「かっこいいでござる」
「素敵な出会いねぇ」
明るい笑顔のシャックス・リードと刀を携えたガープ・ゴエモン、長身美女のイクス・エリザベッタがジャズとアリエノールを取り囲む。
「ジャズくんと同じクラスになれてよかったぁ、これからよろしくね」
「こちらこそよろしく」
ニッコリと笑うアリエノールにジャズも笑顔で返事を返した。アリエノールは入学早々話題に上がってばかりの入間や意中のカルエゴと同じクラスになれてとても嬉しかったが些細な縁ではあるが入学したばかりの日に助けてもらったジャズとも同じクラスになれて良かったと思った。問題児クラスと呼ばれているが他のクラスメイトも楽しそうな人達ばかりだしアリエノールはワクワクが止まらない。
「そこ！話していないでさっさと来い、レースを始めるぞ」
「はぁーい」
カルエゴに注意され話していた面々は呑気な返事をしてレースのスタート地点へと少し急ぐことにした。
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