「えっと、あなた達…なんですか?」

とあるハートランドの一室。突然現れた少女に異次元エネルギーが反応した為、職員は解析に追われていた。
「あー…なんか人権ってものは無いのかな…暇だけどいそがしいなー。」
そんな中、研究所の長の娘にして大学生の天城ミナトはーーーレモン色の長髪を揺らして嬉しそうに彼女のもとに駆け付けた。

「ねえ、香鈴ちゃんだったっけ!私は天城ミナト。…どっか行かない?案内するよ。」息切れしそうになりながら尋ねるミナトにちょっと威圧感を覚えながら、香鈴は内心ワクワクしていた。
「あ、はいミナトさん…って須和ちゃん!?」
長身の長髪の後ろに隠れていた小柄な黒髪ショートカットがひょっこり顔を出したのだ。「っ須和!?あんたどっから…知り合いなの?」目を白黒させるミナトと一気に和気藹藹となる雰囲気。「じゃあとりあえずここの近くのモールにレッツゴー!」


「まず服買おう!香鈴ちゃんここに来た時の服しかないんでしょ?」
色鮮やかなショッピングモールで須和に教えてもらった行きつけの店に入る。どちらかというと清楚系、森ガール風で香鈴ちゃんにも似合うと思う。
「私はパス。服選ぶの苦手。」相変わらずの自由人だ。
「これなんてどう?髪色に合うと思うよ。」「こっちも可愛いですミナトさん!」

そして、なんとか可愛い服を揃えたのは一時間後。

その後のティータイムは私の淹れたキャラメルマキアートだ。兄弟の思い出の甘い味。「相変わらずこれ好きだねえ…」
「デュエルはするんですかミナトさん!」「うん。あなたは天使族デッキでしょ?須和が昔組もうとして苦労してたわよね…」「あははは…そんなこともあったなー。」
「じゃあ…好きな人とかは?」にひにひとからかうお節介ものに蹴りを入れながら私にも覚えがあることに気付いた。
「…。」ちょっと赤くなっているのは香鈴ちゃんも同じのようだ。
「あーもう!今日は遅いし、お開き!」ぶんぶんと頭を振って叫ぶと
「その前に…デュエルしませんか?」
そだね。デュエルディスクを構える。
「いざ…デュエル!」

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