六道骸の思うところ


―――並盛某サッカーグラウンドにて





「嗚呼、今日も△△は格好いいですね…」




恍惚顔でグラウンドを見つめているのは△△のストーカーの骸




本来なら使用中は関係者以外立ち入り禁止なのだが、腐っても霧の守護者
認識されないように気配を消し、警備員の目を欺くなど楽勝以外の何者でもない




「普段も格好いいですが、やはりサッカーをしている時は3割増しですね。」




あの爽やかな汗!ボールを取られたときの悔しそうな顔!
何より相手が術中に嵌まったときに見せるニヤリと笑う妖艶な顔…!



こんなに離れていても色気に当てられるのに、もし真正面から見れた日には…




「クフフフ、想像しただけで腰が砕けそうだ…」




頬を上気させ、先ほどよりもうっとりとした顔で休憩に入った△△を見つめ続ける





ストーカー、と言われても、骸は△△を抱きたいと思っているわけではない
むしろ抱かれたいが故にストーキングしているのだ




「はぁ…。早く僕を△△のものにしてぐちゃくちゃに抱いてくれませんかねぇ…。」




もういっそ何処かへ連れ去って閉じ込めてしまおうか…
いや、媚薬を盛るのもいいかもしれない





そんな不穏な空気を感じ取った△△が、悪寒に震え辺りを見回したが、骸に気付くことはなかった

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