歓喜と仲良


『征十郎ー』

赤司「なんだユア…またお前か」

『いやいや、征十郎くん。この子はね、この暑い中しかも夏休み中に来てくれたんだよっ!?私よりやる気があっていいことじゃない!!なんで断ったりするのさ』

赤司「(あきらかに俺たち目当てだからに決まっているだろう…)」

『ね?一回でいいからこの子マネに入れようよー!私こんな暑さだからバテちゃって楽した…じゃなくてっ、人出が多い方が仕事早く終わるし、絶対そのほうがいいよぉおおおお願ぁあああああいいいいいいいいいいい「わかった」えっっえ、本当っっ!!?』

赤司「体験入部としよう。今日、マネージャーをやってもらってやる気が見られなかったらマネージャーま許可できない。いままで通りさつきとユアだけでやっていってもらう」

まさかあの頑固な征十郎が許可するだなんてっっ!!

夢みたいだ…

『うんうん!じゃあ、さっそく皆に報告しないとね。あなた名前は?』

塔城「塔城雪です。お仕事頑張るのでよろしくおねがいしますっ!!」

『かわいいじゃないかぁあああ私よりかわいい子がいれば皆やる気出るよ!!よしっ皆に紹介だぁああ』




『紹介するよ!このかわいい女の子は塔城雪ちゃん!マネージャー希望の子でね、やる気は私より何倍もあるよ!!仲良くしてね!!!!!!!』

塔城「よろしくおねがいしますっっ!!」

赤司「塔城は仮マネージャーだ。やる気が見られないと思ったら即退部してもらう。」

黒子(なんですかこの女。香水臭っっユアさんの方が何倍、いや何億倍もいい香りですっっ)

黄瀬(俺にはわかるっス…その笑顔(笑)に隠された本性が)

青峰(俺の本能が危険信号を出している)

緑間(媚を売ってくるにきまっているのだよ)

紫原(何、コイツにボトルとかタオルとか洗われるの?ヤダなー…)

赤司(退部退部退部退部退部退部退部退部退部退部退部退部退部退部退部)

桃井(ユアちゃんの方が何億倍もかわいいのにぃいいいいいいいいあのクソ女ぁああああ許さんんんん)

灰崎(嫌な予感)


キセキ+桃井がこんなことを思っていたなんてユアは知る由もなかった。








自己紹介も終わり、私は雪ちゃんを案内することに。

さつきちゃんは忙しいからね。

こういう雑用は私がお似合いなのさ!!!

案内といっても部室とか洗濯場くらいしかないけれど。

あと仕事内容の説明。

でもどれでも初心者(私)でもできることだから大丈夫だろう。

『…っと、だいたいこんな感じだよ。』

塔城「ありがとうございますっ!!!ユアさんの説明はとってもわかりやすいです!」

『そ、そんなぁさん付しなくていいよっ。』

塔城「えっと、ユアちゃん…」

『うんうん。あと、敬語なしね。だって同い年でしょ?』

塔城「ふふっユアちゃんってとっても話しやすい人だね」

『そうかな??』

塔城「うん。とっても。よかったぁ、ユアちゃんで」

『私も、こんなに熱心でかわいいこでよかったよー』

塔城「よぉーっし!仕事頑張ろうね、ユアちゃん!!」

『うんっ』

私がこのバスケ部のマネージャーをやめる日も、そう遠くはないのかもしれない。


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