葉間×宮瀬:コーヒーでも飲んでいくか? (6/8)



宮瀬 春佳 「」
葉間 結  『』


『コーヒーでも飲むか?春佳。』

「あー貰おうかな。」

ごぽごぽとビーカーから水が沸騰する音が聞こえる。

実験器具の隣にはインスタントコーヒーとコップが2つ置かれている。

それにコーヒーを適度に入れ、沸いたお湯をそそぐ。

一つを宮瀬に渡し、もう一つは自分が飲む。

僕はこの苦いブラックのコーヒーがすきだ。

宮瀬は駄目らしく、机においてあった砂糖やミルクおまけに蜂蜜までを持参しカップに入れている。

ゲロ甘いコーヒーの完成なんだろうなぁと思いながら熱いコーヒーをのむ。

放課後ということもあり外では運動系の部活動員が汗をながしながらはしっているのが理科室から見える。

体育はあまり好きではない僕はあんなのをみるだけで疲れる。

だからいつも体育の授業は欠席。

放課後は理科室に閉じこもっている。

「おいしいです・・・」

満足する甘さになったのかズズッと飲みながらコーヒーの感想を言う宮瀬。

こんな緩やかな時間。

好きだ。

『もっと飲むか?』

「そんなに飲めませんよ。先輩。」

まぁ僕は3杯は余裕だけどな。


キーンコーンカーンコーン

完全下校を告げるチャイムが校舎、グラウンドに響く。

部活動に入っていないものは帰宅、室内系部活以外の部屋は巡回の教師が鍵を閉めに回る。

『そろそろ帰らないとな。』

「そうですね・・・また、来ます。今日はありがとうございました。」

ぺこりと頭を下げここをでていく。







ここは放課後のくつろぐ場所。

ここには暇な奴、がよく来るんだ。



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