イツキ×レイ ちび (7/8)
イツキ×レイ
レイ 『』
イツキ「」
:チビ:
『い、つ・・・・』
深い眠りから現実世界へと戻される。
誰かがおれを呼ぶ声で目覚めたわけだが。
誰かではないな。
俺の愛らしい恋人が俺の名前を呼んでいる。
『い・ちゅき!!!』
「んーはいはい起きた・・・何、これ。」
目を覚ますと俺に馬乗りになっている子供がいた。
髪は肩にかかるくらいの男の子のしては長い髪でほっぺはぷにぷに。
みたところ5,6歳ぐらいの小学生。
しかし、俺はこいつをみたことがある。
長年男付き合いから思うにこれはレイだ。
しかし、レイは18歳。
こんなに小さいはずはない。
『いちゅきっ!!おれぇ、小さくなってたっ』
舌足らずな喋り方。
涙目のぱっちりな目。
かわいいではないか。
「レイ、なのか?」
『そうだってばぁ、・・・いちゅき〜』
ぎゅーっと俺に抱きついてくるレイ(小)
だぼだぼの俺のTシャツ一枚のこいつを犯してやりたいとおもったがなんとかその衝動を抑えた。
とりあえずこのような状況になった原因を突き止めねばならない。
「レイ、どうしてこんなことになったんだ?」
『わかんない。・・・起きたらこんなことになってた・・・』
ぎゅっと俺の服を掴むレイ。
すると玄関からチャイムが鳴った。
こんなじかん、といっても9時なんだがのろのろと玄関に足を勧めチェーンがかかったまま隙間から外をみる。
「よぉ。イツキ。」
三好・・・と副会長さんがいた。
「なんの用やねん。休日ぐらい休ませろや。」
なぜかこいつ等の前では昔のヤンキーの血が騒ぎ関西弁を話してしまう。
べつに関西出身とかそういうのではない。
なんとなくだ。なんとなく。
「レイに何か問題は無いか?」
『いちゅきー誰がきてんの??』
ててて、と駆け寄るレイ。
こんな可愛いい小動物をこいつらなんかに見せてたまるかっ!
「レイはいつもどうりや。早う帰れ。」
「・・・ちゃんと飲ませたのか?珪輔。」
「飲ませたに決まってんだろ!」
「何を飲ませたんや・・・三好ぃ?」
「詳しいこと話してやるから部屋に上がらせろ。」
「・・・・・わかった。」
仕方なく部屋に入れる前にレイには別の部屋に居てもらうことにした。
「レイ、静かに待ってて。わかった?」
『ん、まってう。』
可愛くうなずき部屋のなかをきょろきょろしだす。
部屋には鍵をかけずドアをしめた。
玄関の鍵を開け三好たちをリビングの方に誘導する。
「茶はださへんからな。」
「別に喉渇いてないし。それよりレイはどこ。」
「レイは・・・今買い物いっとるわ。で、飲ませたとかなんとかその話しろや。」
「あぁ、昨日変な薬をレイに飲ませた。三好が。」
「なんか俺だけのせいみたいになってっぞ。和泉。薬を持ってきたのはお前だろっ」
わいわいと小さな喧嘩が始まる。
すると、
『わぁあああんっ』
レイの泣き声が聞こえてきた。
「?なんだお前子供いたのか。」
「レイとの間の子かっ!!!?」
「違ぇよっ」
急ぎ足で部屋にはいる。
すると布団に包まって泣いている5歳児と化したレイがいた。
「レイ?どした?」
『ひぐぅっヒック、』
「「え、レイ?」」
後ろで声をそろえて俺に抱きついているレイを指差す。
体交わえていると行動も似るのか、こいつらは。
「そうだ。こいつがレイや。てめぇらの変な薬のせいでこないなかわいい子供にされてもうたやないかっ!!」
「怒ってんのかわかんねぞ・・・」
突っ立ったままの二人の横を通り過ぎて胸の中で泣いているレイに聞いた。
「なんで泣いてるんだ?言ってみ。」
『一人、は、さみしかったぁっ』
ずっきゅぅぅううううんっ
なんてかわいいんだっ。
「そうか、俺が居なくて寂しかったか。」
『ん、もぅおれから離れんといてぇ・・・』
ぎゅうっと小さな手で服を握るレイ。
かわいい。
「もう、お前等帰れ。」
「言われなくても。」
「帰る。」
そそくさ帰ってった三好と和泉。
それから数分後。
「あ、これいつまでこのままなのか聞くの忘れてた」
ちゃんと次の日には元通りでした。
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友人がショタものみたいといっていたので。
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