2.5 SSS | ナノ

兄の親友に恋するニュートのその後


これのその後



「…ナマエさん、どうも、」
「やあ、ニュート。いらっしゃい」

「昼休み以外の時間に来るのは初めてだね」
「は、はい。そうですね」
「…緊張してる?」
「い、いえ、そんな…」
「緊張してるだろう、そんなに身を固くしなくても」
「だ、って、まさか、こんな風にナマエさんと過ごせるなんて、思ってもみなかったから…」
「……ニュート、俺ね、君は俺のこと嫌いなんだって、ずっと思ってたんだ」
「え、っそんな、」
「だって、君は俺が挨拶しても素っ気ないし、目は合わせてくれないし、話をしようものならすぐに逃げようとしただろう?だから俺のこと嫌いなのかなあなんて、思ってたんだ」
「違うんです、あの、僕は、」
「うん、その時から俺のことが好きだったの?」
「…………ぁ、………は、い」
「…ふふ、だからね、君が俺の店に来てくれた時は本当にびっくりしたんだよ。それで、今こうして君が隣にいるのも、なんだか不思議な感じがする」
「……」
「気づいてあげればよかった。君がずっと俺に想いを寄せてくれていたことに。そうしたら、こんな幸せな時間を、もっと早く味わうことができた。俺も、君もね」
「…しあわせです」
「ん?」
「最初は、ナマエさんと一緒に話をするだけで良かったんです。でも、お店で貴方と一緒に過ごすうちに、もっと一緒にいたいって、欲張る気持ちが出てきてしまって…諦めようとしたけど、諦めきれなくて…。貴方と…その、そういう関係として、一緒の時間を共有できたらなんて、願いはしたけど、まさかそれが叶えられるなんて、思ってもみなかったから…。勇気を振り絞って想いを伝えてみるものですね、…はは」
「ニュート」
「だから、ええと…、…要するに、僕は今、すごく…幸せです」
「うん………俺もまさかこんなに君が愛おしくなるとは、思ってもなかった」
「ぇ…」
「ニュート、
これからは、色々な君をもっとたくさん見せてくれる?」
「……はい」




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