2.5 SSS | ナノ

わちゃわちゃする話3


「ナマエ、話がある」
「え、なんですか?」
「一緒に住め」
「………へ、ま、待って、住めって…しかも命令形?!」
「君がクリーデンスのことが大好きなのは分かった」
「いやいや俺グレイブスさんのこともちゃんと好きですよ!」
「それは知ってる」
「えっ」
「まあそれはいい。毎日のようにここに来るのも大変だろう、というか私がめんどくさいから住め」
「め、めんどくさいって…」
「幸い部屋が1つ余っている。そこを使え。ああ、あと家事は分担制だ。詳しいことはクリーデンスから聞け」
「いやあの、話がどんどん進んでるんですけどあの、」
「なんだ」
「(何か文句でも?みたいな顔してるーー!)い、いいんですか…?」
「家賃は払えよ、今住んでる部屋よりも安くしてやるから」
「いやもちろん払いますよ!けどそのことじゃなくて!」
「ではなんだ」
「グレイブスさんはいいんですか…?その、住めって、俺と一緒に暮らすってことですよ」
「君は嫌なのか?」
「そんな!家賃が今よりも安くなるし、わざわざクリーデンスに会いに行かなくて済むし、それに……」
「それに、何だ」
「…いえ、グレイブスさんがそう言ってくださったことは嬉しいです。けど、俺と住むことになったら、またその、噂が」
「噂?まさか、まだ君はそんなことを気にしているのか」
「だって、グレイブスさんに迷惑がかかっちゃうじゃないですか、貴方の評判に傷が付きますし、」
「私は別に迷惑などしていない。噂を信じている輩にはそう信じさせておけ。返って私には好都合だ」
「え、」
「私が君に聞きたいのは1つだけだ」
「グレイブスさ、」
「ナマエ、もう一度聞くが…、私と一緒に住むのは嫌か?」
「…………い、…嫌じゃないです、貴方と、クリーデンスが良ければ、…一緒に住みたい」
「…よし」




「というわけで一緒に住むことになりました…」
「…長官も強引ねえ。クリーデンスは良いって言ってくれたの?」
「うん、めちゃくちゃ喜んでくれた。多分だけど」
「貴方たちって本当に仲良いわよね、家族みたい」
「ねえ待って、その場合って俺とグレイブスさんどっちがお母さんなの」
「ナマエでしょ」
「貴方ね」
「ンンンやっぱりね!予想はしてた!」
「…ニュートには手強いライバルができちゃったわね」
「そうね、前途多難だわ」
「えっ何の話?」
「ふふ、こっちの話」
「???」




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