2.5 SSS | ナノ

抱く気満々だったのにいつの間にか抱かれてた話



「ナマエ」
「グレイブスさん…、好きです」
「ああ…私も君が好きだ」

そう言ってナマエにキスを贈ると、彼はふわりと幸せそうに笑う。子供の戯れのようなキスを繰り返しながら手を伸ばし、彼の形の良い尻を撫でるように触れると、ナマエははあ、と熱っぽいため息を漏らした。

「…グレイブスさん」

甘い声で私の名前を呼んだかと思ったら、柔らかい笑みを浮かべたナマエにどさり、と押し倒される。そして私の身体に跨って、仄かに熱の籠った瞳で私を見つめた。

「……ナマエ?」
「俺、早くグレイブスさんと1つになりたい」
「ナマエ、おい、」
「ねえグレイブスさん、抱いてもいい…?」
「待てナマエ、私は…」

君を抱きたい。その言葉はナマエに唇を唇で塞がれて遮られた。
ちゅう、という音を立てて唇を離したナマエは、優しく私の頬を撫で、その手で包む。

「お願い、…パーシバルさん」

貴方の中に入りたい。
この時を狙ったかのように私の名前を呼んで、低い掠れた声でそんなことを言われて背中にぞくぞくとした甘い痺れが走る。思わずナマエを見つめれば今までよりも激しい口づけをされて、されるがままに服を脱がされていく。
ああ、私は君を抱きたい、というか抱くつもりだったのに。そんな考えはナマエに与えられる快感によってあっという間に流されてしまった。

2時間後

「ふふ、気持ち良かったですか?」
「…………」

可愛かったですよ、と私のこめかみにキスをするナマエに恥ずかしくて顔を覆った。



見た目は線が細くて(脱いだらすごい)きれいな顔をした男主×グレイブスさん。
初めてする時に男主を抱く気満々だったのにいつの間にか流されて気づいたら抱かれてた長官。男主を抱きたいので抱くことを諦めきれないんだけど男主からの快楽に弱くて結局毎回抱かれる。最終的にもういいや…ってなる。男主的にはセックスの時の主導権を握りたいけど自分が与える快楽でぐずぐずになっていく長官が可愛くてしょうがない。




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