チン体測定。3



そう言われてみると、確かに井上は最近劇的な成長期を迎えているようだった。
前は俺より低かった背も、いつの間にかほとんど変わらなくなっている。
まさか、アレも急成長したりなんて事があるのか…?

沸き上がる好奇心を抑えられなくなって、イスをくるっと回転させる。

「で、伸びてたのか?」

身体を起こして座り直した井上が、ニヤッと意味深な笑いを見せた。

「何だよ、もしかして興味津々?俺のサイズが知りたかったりすんのか」
「勿体振らねぇで教えろよ」

しかし、井上から返ってきた言葉は、ウチの兄貴がのりうつっているとしか思えないトンデモ発言だった。

「じゃあ松崎も測れよ!せーので教えあいっこしよーぜ」

…こんな事を言いそうなのは、ウチの兄貴くらいのものだと思っていたのに…。

「は!?ふざけんな!何で俺までチンコの長さ測って、しかもそれをお前に教えなきゃならねぇんだよ!」
「むしろ寮内全員で測ってそれをデータベース化しようぜ」
「しねーよ!何に使うんだよ、そんなデータ!」

しれっとした顔で凄い事を口にする変態同室者。
何よりも怖いと思うのは、こんなノリに順応してきている自分自身だ。

…やっぱ週末だけでも兄貴のところに避難してぇ。

もしかしたら俺は、高校を卒業する前にハゲてしまうんじゃないだろうか。この若さで。

まぁ、それでも。

こんな馬鹿馬鹿しい毎日も、
いい加減な同室者も、


…決して嫌いではないんだけれど。




○●○

おまけ。

その頃、渉と井上君の隣の部屋。

「隣さっきからチンコチンコ大連発だな」
「楽しそうでいいよなー」

筒抜けの会話を楽しむ事が日課になりつつあるクラスメートA&B。

○●○


拍手して下さった方への御礼だというのに下ネタ成分高めで申し訳ありません!
男子校ライフってこんな感じな気がしてつい勢いで書いてしまいました。
井上君、もう少しで渉の背を追い越してしまいそうです。





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