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ぴったりと身体を重ね合わせて、貪るように口づけをしながら、徐々に律動の速度を上げていく。
精力の有り余った年若い国王にはもどかしい動きだろう。
それでも、強張った俺の身体を気遣うようにゆっくりと優しく、硬くて太いモノで中を突き上げて熱い息を吐く男を、しっかり正面から受け止めたかった。

「……んッ、……ぁ、あ……っ」

腰が動く度に、腹の間に挟まれた男の器官がムニムニと押し潰され、ソレは再び硬さを取り戻しつつある。
先端の小さな割れ目からは、先程放ったモノの残りがまだ溢れ、そのぬめりが堪らない快感を引き出していた。

「いやらしい身体だな。私のモノを美味そうにくわえて、前を勃たせて」
「あぁぁッ!」
「こんな身体で禁欲生活はさぞかし辛いだろう。まさか他の男にもココを許してはいまいな」

殴りたくなるような腹立たしい辱めの言葉と共に、奥深くをグッと突かれて身体が跳ね上がる。

「ッ、ぅあっ……! アホか! 俺にこんな事をするのはお前だけだ!」

そして、俺がこんな行為を許すのも、お前だけだ。

貫かれる痛みだけではなく、甘く痺れるような感覚が生まれつつあるのが繋がった部分からピピンに伝わってしまう。
熱く猛ったモノを出し入れするスピードがどんどん速くなって、いつの間にか俺は逞しいその背中に手を回し、汗の匂いのする太い首筋に顔を埋めていた。

「ッ、うぁッ、ア、……んんっ」
「そんなにイイ声で鳴くな。すぐにでも果ててしまいそうだ」

実際、身体の中ではピピンの男の部分が熱く脈打って切羽詰まった状態になっている。
二人の腹は、完全に勃ち上がった俺の先端から滲み出た恥ずかしい蜜でグチャグチャに濡れ、腰が動くのに合わせてさっきから湿った卑猥な音を響かせていた。

「ンッ、は、ぁ、……ピピン」
「うん?」

狭い寝台の上で絡まりながら、青白い月明かりに勇気づけられて、胸の奥に燻っていた思いを口にする。

「日が、昇る前には……何もなかったような顔で国に帰るくせに、夜だけ、こんなのは……勝手だ……」

吐息混じりの小さな掠れ声ではあったが、他に音のない静かな部屋の中で、それはピピンの耳に届くには十分だったらしい。
身体の奥深くを穿つ熱塊が急激にその体積を増し、既に限界寸前だったソコは堪らずに悲鳴を上げた。

「馬鹿……! これ以上デカくするなっ! 痛ぇんだよ!」
「今のはお前が悪い」
「またすぐ人のせいに……、んッ、やあぁ……ッ!」

一度緩めた腰の動きを再び開始したピピンは、今度は容赦なく、獣のように荒々しい動きで奥を狙って突き上げてきた。




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