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「…っ…うっ…」
「…くっ…寺田さんッ…!」

自分のモノと俺のモノを一緒に握って擦り上げながら、長谷は何度も唇を重ねてくる。

高まる興奮で額に汗を滲ませ、熱っぽい目で俺を見る長谷の姿は視覚的にかなりそそられるものがあって、手の中で合わされたソレは破裂しそうな程張り詰めて脈打っていた。

もしこれで長谷がネコだったら俺は間違いなく、体勢を入れ替えて押し倒した長谷の中に熱く高ぶったモノを突き刺していただろう。

そんな事を想像しただけで、モノが更に膨脹してビクビクと震え出す。

「…寺田、さんッ…俺、もう…っ」
「あぁ…俺も、もうイく…」

ラストスパートをかける手の動きが速くなり、一瞬息を詰めた長谷の先端から勢いよく精液が飛び散ったのを視界の隅に捉えた後、俺も堪えていた熱を一気に弾けさせた。





その日から約半年。

結局、初めはお互いのモノを触って抜くだけだったはずの関係はいつしか変化して、俺は長谷に抱かれるようになっていた。

抵抗がなかったワケじゃない。
今まで男として生きてきた38年間を根底から覆されるのではないかという不安や葛藤もあった。

それでも、真っ直ぐに俺を求めてくるアイツの気持ちを、ちゃんと受け止めてやりたかった。

そのくらい、俺は長谷の事を真剣に、大切に考えるようになっていた。


初めて長谷のモノを突っ込まれた時の痛さと苦しさを思い出しただけで、今でも、腹の底から何かがぐっとせり上がってくるような気がする。

昔若さに任せて散々泣かせてきた奴らの顔を次々と思い出して心の中でそいつらに謝りながら、俺もその日、長谷の若さに泣かされるハメになった。





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