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SS:水都act.2を書いてて浮かんだネタ


2012/03/03

「流羽、何してるの?」

「ん?これ?」

廊下で立ち止まっていると、突然悠月が声を掛けてきた。
真っ直ぐ上を向いていた私を不思議そうな顔で見る悠月に、持っていた物を見せる。目薬だ。
目が乾いてきたので、さそうとしたところだった。

「目が疲れた時とか、乾燥してる時に使うものだよ」

「へぇ、流羽の世界にはほんとに不思議な物がいっぱいあるよね。ちょうど今、紙切れざっと100枚読まされて目が疲れてるんだけど、使ってみていい?」

「あ、それならあっちの方が……ちょっと待ってね」

部屋まで戻り学生鞄の中からもう一つ目薬を取り出す。
私が使おうとしていたものはコンタクト用で、今出したものは裸眼用。

部屋の前で待っていてくれていた悠月に一つ手渡した。

「こうやって上向いて、一滴垂らすだけでOKだよ。目瞑らないようにね」

先にやってみせる。
悠月も見様見真似でやってみたものの……

「…………無理っ」

「えっ」

数秒後に突き返された。

「眼球に水落とすなんて拷問だよっ。ごめんね、コンタクト無理にでも入れろなんて言って」

「あはは……怖かったんだね……」

抱き締められ、頭を撫でられる。
声色から切実な思いが伝わってきた。
目薬が怖いだなんて子供みたいだなぁなんて思ったけれど、悠月なら可愛いからそれもまたいいのかもしれない。





珍しくSSらしい短さになった(爆

悠月って目薬差せなさそうだなって思っただけなんです(笑

流羽が野郎共に敬語だったり、さん付けで呼んでるのを懐かしく思いながら本編を書いてます。

 



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