SS:ガールズトーク〜DDの部屋〜
2012/02/14
愛依子(以下:愛)「やっと出番が来ましたー!どぅみえでぃ……ドゥミエドゥミで活躍中のみんなでガールズトークしまーす!」
聖「愛依子さん、噛みました」
愛「だって言いにくいんだもん……」
鈴音(以下:鈴)「ところで、カナタがいないようだけど……」
愛「カナちゃん風邪引いたらしいです。なので、代わりにカナちゃんのママのマリアさんが来てます」
マリア(以下:マ)「カナタの母のマリアです。よろしくお願いしますね」
鈴「怖いくらい瓜二つね……天使って不老なんですか?」
マ「そんなことないわ。あなた達人間と寿命はほとんど同じよ」
愛「じゃあ、若さの秘訣ってあるんですか?」
マ「そうねぇ……あるとしたら、いつまでも恋をすることかしら」
愛「あ、お誂え向きの答えですね」
鈴「つまりは旦那様に恋をしていらっしゃると」
マ「もちろんよ。真さんっていって“まこちゃん”って呼んでるんだけど、とっても優しいしカッコイイし、この人しか有り得ないわ」
聖「とてもラブラブです」
愛「カナちゃんがグレた理由が分からなくもないこの複雑な心境を、どうしたらいいですか、氷上先輩」
鈴「目上の人には媚びておきなさい。世の中上手く渡るコツよ」
愛「は、はい。……う、羨ましいなーっ!私もそんな素敵な人と出会いたいなーっ!(棒読み」
聖「愛依子さん、ボクのデータベースが正しければ、愛依子さんは男性が苦手です。……書き換えが必要ですか?」
愛「いいえ、正しいです」
マ「あら、愛依子ちゃん、男子が苦手なの?」
愛「まあ……人より少し」
マ「それはごめんなさいね」
愛「あ、いえ、アレスのことなら大丈夫です。カナちゃんがいてくれるからなんとかなってるというか……二人きりだったら、砲丸投げの如く羊を投げ飛ばしてたかもしれないですけど」
マ「それならいいのだけれど……」
鈴「なんだか歯切れが悪いですね」
マ「そんなことないのよ。カナタをよろしくね」
愛「?」
マ「ところで、愛依子ちゃんは誰かにチョコあげるの?バレンタイン」
愛「あ、はい。基本的に家族と友達には全員。マリアさんの分も作りますね」
マ「本当?ありがとう、とっても嬉しいわ」
鈴「流風にもあげるのね」
愛「あげないと泣くんで……氷上先輩は?時臣君にあげるんですか?」
鈴「もちろんあげるわよ。義理だけど」
愛「えっ!本命じゃないんですか」
鈴「まさか。時臣とは必要以上に深い関係になりたくないのよ。現状がベスト。これからも、私の忠犬でいてほしいわ」
愛「すごく……ドSです……でも、先輩は管理人のお友達のサイトにお嫁に行くんですよね」
鈴「そうね。だからって、Soleilからいなくなるわけではないけれど。DDで独り身なのは、そこからも来てるのよ。私一途だから」
マ「世界を越えたお付き合いだなんて、私とまこちゃんみたいね。きっと幸せになれるわ」
鈴「ありがとうございます。お二人を目標にします」
愛「嘘だ……絶対嘘だ……えと、聖ちゃんは?っていうか、聖ちゃんって恋出来るの?」
聖「機能上では可能です。元々ボクは、多人数を相手にするコンパニオンロボットと違い、購入者との交流に重点を置かれた愛玩ロボットです」
愛「何その変態チックなロボ」
聖「設定方法は、まず、左耳に収納されているケーブルをパソコンに接続します。通信を行いますので、完了したらフォルダを開きます。エクスプローラーを起動し──」
愛「あわわ……もういいよ、聖ちゃん」
聖「分かりました。説明を中断します」
マ「ほんと、人間ってすごいものを開発するわよね」
鈴「才能と電力の無駄遣いですけどね。せっかくだから、時臣を“お兄ちゃん”と呼ぶように設定してみようかしら。案外、“豚野郎”の方が喜ぶのかしらね」
愛「伊波君……不憫……」
おわれ
マリアの台詞を書いてると、いつも井上喜久子さんの声が脳内再生される不思議。
まこちゃんは本編で出番無いです。もしかしたら、ここだけかも……
カナタ以上にSな鈴音が大好き(笑
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