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野球をしてる時の勇人はかっこいい。今日もバッティングの練習をしている勇人の姿を見て、幸せなため息を吐く。わたしってば、こんな素敵な彼氏を持てて幸せよね、なんて惚気てみるけど、これはホントの話。
フェンス越しに頑張れっなんて小さくエールを送ってみると、私達ってもしかして通じ合ってるのかも、勇人とわたしの視線がばちりと重なり合う。(勇人はパタパタとかけてきた)


「悠一!今日も見に来てくれたの?」
「うん、また勇人の有志を見ようかと思ってね」
「ははっ、でも今日すごく寒いよ?」


大丈夫?と首を傾げる勇人に胸がきゅうんとなった。なんだよ、わたしの心配なんかして、勇人のがよっぽど寒そうじゃない。(鼻とほっぺ、赤くなってるよ)


「ダイジョブ、マフラーしてるしコートも来てるからへーきだよ」
「そっか」


暫くの沈黙。勇人は何かうーんと考えていて、それからわたしの顔を見てにっこりと笑った。(な、なんだろ)

「ね、手、出して」
「え?手?」
「そう」

言われた通りおずおずと手を出すと、勇人はわたしの差し出した手をフェンス越しにぎゅ、と握った。(わ、勇人の手あったかい)


「エネルギー注入完了!」
「え、えぇ!」


それだけ言ってぱっと手を離す勇人。花井くんに呼ばれてそれじゃあまた帰りにね、と手を振った勇人に、わたしの胸は何故だかポカポカしていた。



二人だけの合図

(お前も意外とやるな)
(え?何の事?)
(……)



⌒⌒⌒
081125
悠一サンへ!
栄口ほのぼのとの事で…一応最後のカッコ内の会話は花井と栄口くんです(^^)
それではリクエストどうもありがとうございました!

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