甘いデザート


いつも通り起きて、
いつも通り隆也の朝食を作る

結婚してまだ間もないけど、
だんだんこれが身についてきた

みそ汁の味見をしようとお玉で
味を確かめると、がたんとイス
を引く音がした


「はよ〜」
「おはよう、隆也」


にっこり笑ってみせるとまだね
みーとか言いながら欠伸をする
隆也を見てくすっと笑いながら
みそ汁を出す


「うまそう!」


もう大人だっていうのに
これだけは習慣みたいで
毎朝言ってる


「ごっそーさん」


あんなにあった朝食を数分
でかきこんだ隆也はすぐさ
まバックを持ち玄関へと向かう


「今日早いの?」
「ああ、朝練」


ぽりぽりと頭をかくと
ちびたちの練習見てやんねー
といけねーからなと言う

前は小さい子の面倒見るの
苦手だったのにね

やっぱ野球となると熱いね、
隆也はとそんなことを思っている
と、隆也はニヤっとして私に
近づき軽くキスを落とした


「な、に」
「なにって、お前が変な顔してっからだよ」


え!変な顔?と慌てて顔を両手で包む


「んじゃ、行ってきます」
「い、行ってらっしゃい」


ぱたんと閉まったドアを
しばらく見つめ今さっき
起こった出来事を思い出したら

頬が熱くなった



甘いデザート


(食後はあいつの)
(甘い唇)

20100806.











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