春めく


来てるダウンが少し暑く
感じるようになってきた
いい加減春のコート出さなきゃな
と思ってた時に誰かに肩を叩かれた


「よっ」
「あ、いずみー」
「俺もいるぜ!」
「あ、たじまー」


おはよーと挨拶すると
相変わらずのんびりだな
と二人に笑われる

二人とは同じクラスで
席も近くて仲がよい
だから朝とか誰かしら
私を見つけるとこうして
話しかけてくれる


「なんか、最近暖かくなったよね」
「だな。まあ、さみーよかマシ」
「な!てか花見してー!!」
「まだ桜開花先だよー」
「確かに。でもお前と花見するの予約な」


ならいいだろ?とニンマリする
泉を見て田島も同じように
ニンマリして私を見つめてきた


「ふは、いいよー」
「あとゲンミツに浜田と三橋もな」
「浜田に場所とりさせるか」


楽しそうに言う泉と田島を見て
私も花見が更に楽しみになった
桜の開花が待ち遠しいな



春めく


(耳をすますと)
(うぐいすの声)

20110303.











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