サイダー

夏休み初日
にも関わらず彼らは
この暑い中野球に没頭中

見てるだけで暑いけど、
何だか燃えてくる

楽しそうに野球やってるみんなは
キラキラしてて、カッコイイ

練習してる姿を見て
よし、私もマネジやるぞ!
と気合いを入れ直す


「もー!!あちーぞ!!」
「ばっか、田島脱ぐなー」


遠くで田島が叫ぶ
それを止めに入る泉

余計に暑い
帰りに田島に飲み物を与えますか

放課後


「おーい帰ろうぜ!!」
「田島着替えるの早っ」
「早着替えだっ!」


今部活終わったばかりなのに
もう部屋から出てきた田島


「早くコンビニ行こーぜ」
「みんなまたなくていいの?」
「先帰るって言ってきた!」


どーせみんなもあとから
コンビニ来んだろと笑った


「田島ちょっと待ってて」
「えー、あちーよ」
「すぐ涼しくなるから」


田島を外に待たして
店内に入ると急いでお目当ての物を
二つ買って田島にそっと近づき頬に当てた


「とお!」
「うお!!つめてーっ」
「ふふん二刀流だ」
「サイダーかっ」


サイダーを見て喜ぶ田島は
サンキューと言いながら私の両手から
サイダーを取ると、ニシシと笑う


「おりゃ!」
「ひっ」
「しかえし〜」
「田島っ」


そんなところを後からきたみんなに
見られていてニヤつかれたのは数分後の話



サイダー


(店の前でよくやるよな)
(見てるこっちが)
(恥ずかしい)
(まあ、俺はなれたけど)

20100722.

最後の会話は順番
(巣山)
(みんな)
(みんな)
(泉)











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