夢で逢いましょう


ぼふんと文貴のベッドに寝転ぶと
ほわりと文貴の匂いがして、安心
する。目を閉じると眠気が襲って
きた。


「寝ちゃったのー?」


遠くで文貴の声が聞こえるけれど、
重たくて目が開けられない。そっと
揺さぶられた気がする、あれからど
れくらい時間が経ったのかは良く分
からない。目を覚ますと文貴が私の
手を握っていて気持ちよさそうに隣
で寝息を立てている。


「ふああ」


ゆっくりと起き上がると文貴の寝顔を
見つめ、握られた手はしっかりしてい
て離れないのでそのまま。


「かわいいな、ふみきは」


そういえば、夢に文貴が出てきた。
花畑で二人きり今のように手をつない
で寝転がって笑い合っていた幸せな一時


「んん、あ・・・おはよ」
「起きたね、おはよう」
「俺、すごくいい夢見てた」
「ほんと?私もだよ」


もしかして同じかもね。と顔を
近づけて鼻ちゅーするともう一度
眠りについた。



夢で逢いましょう


(手は繋いだまま)
(夢の続きを見よう)

20120423.
加筆:0517.

ニゲラ
花言葉:夢で逢いましょう











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