勇気


いつも商店街を通って帰る

部活がない日は晩飯の食材
を買って帰ったりもしてる
スーパーの近くには花屋さん
がある

そこで働いている
店員さんを目で追ってしまう

好きなのかもしれない

いつも笑顔で楽しそうで
キラキラしてて素敵な人

まだ話たこともないんだけど
とか思ってたらその店員さんが
俺の目の前に来た


「あ、おかえりなさい」
「ただいま、お疲れさまです」


少し離れたところにいたのに
俺に気づいて彼女は挨拶をした


「この間もお店の前にいたよね?」
「!」


俺がいたことに気づいてた
ことがなんだか嬉しかった


「もしかして、お花好きなの?」
「まあ割と」


本当はお花じゃなくて
店員さん見てました何て
言えるわけもなく・・・


「そっか、あ!ちょっと待ってて」


そう言うと店内に入って
しまった
何だろ・・・?それにしても
寒いなあと制服のポッケに手
を突っ込んでから数分で店員さんは
一本の花を片手に出てきた


「お待たせ。はい、これ!」
「え・・・?」
「特別にあげる。ナイショね」


差し出された花を受け取ると
無邪気に笑った


「その花はね、アイリスって言うんだ」


それから花言葉は



勇気


(いつかあなたに)
(告白しよう)

20110111.
アイリスの花言葉でした











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