真夜中の告白




はあ。帰った途端溜息が出る
今日一日最悪だったな
授業は先生に指されまくるし
部活は集中出来なくて凡ミスすっし

しかも男にとって大事な日
結局、あの子から貰えなかったし


「あー、最悪」


ぼふっとベッドにダイブして
携帯を何となく開き何もないことを
確認して閉じることを繰り返す


「やっぱ、くるわけねえか」


携帯を再び閉じてポイっと
ベッドに放るとバイブが響く


「ん?!」


来たメールを急いで確認するとあの子から
でこれから公園で会えないかなの一言

返事をして急いでチャリを漕ぐ公園に着くと
すでにあの子はいて寒そうに手を擦っていた


「ごめん、待ったか?」
「ううん。大丈夫!」


大丈夫と言ってる割りには
鼻の頭と頬が赤くなって
更には身体まで震えてやがる

きっとカナリ前から待ってたことが
分かると何故だかきゅんとする


「あ、あのね!」


大事そうに抱いている箱を
きゅっと抱きしめるこの子を
見ると寒さで赤くなっていた
顔が更に赤くなっていた


「これ、渡しそびれちゃって」
「おう。わざわざありがとな」


嬉しくて笑うとその子も笑った


「い、泉くん」
「ん?」
「ずっと好きでした!」


まっすぐ俺を見て伝えてくれた
この子の腕を掴んで引き寄せた



真夜中の告白


(ストレートに好きとか)
(心臓にわりーよ)

20110213.




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