「傍観者」完結

昨日、長らくに渡って連載していた「傍観者」がようやく完結に至りました!
ご愛読くださったみなさんはありがとうございます!

ということで、せっかく完結したので裏設定というものを公開してみようかなーという気になりまして、興味のある方はぜひ先をお読みくださいませ。苦手な方はバックくださることをお勧めします。






夢主の設定。

髪、瞳の色は黒だとありきたりで嫌だったので好きな色の青を。
どこかの国とのクォーターで外国人だった祖母寄りの容姿ということになってます。
ちなみに髪の色が黒に近い青だったのは、一応夢主は日本人なので……。

成績は優秀。ただし、天才型ではなく秀才型です。
身体能力的にも才能はありますが、天賦の才持ちというわけではなく、基本的に平均以上はあるが突出して高いわけでもない。強いのは自分の力量を正しく見極められるため、自分の体の使い方が上手なためです。not最強。
ただし、苦手分野が極端に少ないために全てを数値化して平均値を出したらかなり高い。オンリーワンの才能はない代わりにオールマイティにこなすことができる。

理系と文系どっちかと訊かれれば、好きなのは理系で得意なのは文系タイプ。
とはいえ、理系も普通にできるのであまり関係ないかも。

武器がロッドだったのは、普段制服に隠し持っておけてなおかつ刃物や銃器以外のもので思いつくのがロッドしかなかったから。
殴るよりも蹴る方を多用する。理由は特にない。

デフォ名は前サイトでは「月城希愛」だったが、移転しリメイクしたついでに「雪城希明」に変更した。
雪の守護者なのに「月」だったのが変に感じたことと、「愛」って字がつくほど可愛げがないと思ったから。
元々「ノア」という名前が好きで、漢字は当て字で。「希」を入れることだけはすぐに決まってました。


夢主の周囲のキャラとの関係。

基本的に夢主が周囲の人間に対して淡泊なため、「認めていない」人間に関しては興味はなし。その人物に対して情報を持っていてもそれだけ。関わるのも面倒だと思っている。
逆に「認めている」人間に関してはごく少数である代わりにどこか感情的になる部分がある。ちなみに該当者は雲雀、クローム、骸、山本、白蘭、海云、佳弥、灰。好意的・非好意的の区別はなし。

相手からすれば、夢主に冷酷さや苛立ちを感じても絶対に嫌悪していない。外面の美しさと内面の強さに少ながらず憧れを抱くような感じです。ツナは強くて鋭く冷たい夢主を怖がっていたがカッコいいと思ってたし、獄寺もいけ好かないムカつく奴だと思っていたがその強さは認めていた。


夢主の前世。

幼少期はとにかく普通の、どこにでもいるような明るい女の子。
裕福な家庭で生まれ、両親から惜しみない愛情を注がれて育った。一人っ子。親戚とは疎遠。
だが、両親を同時に事故で亡くしたことで全てが一転。財産目当てでずっと幼い自分に媚を売る親戚に人間の本性を垣間見、幻滅と失望をする。それから何かと捻くれた子供に成長していくことに。

ご機嫌伺いでしつこい親戚に嫌気が差して、中学は全寮制の名門私立学校を受験し見事に特待生として合格。その時点で両親の遺した財産のほとんどは権利を放棄した。
その頃には人間嫌いが確立している。誰にも関わることなく一人で生きたいと望んでも結局は誰かの力がないと生きていけないことを悟っており、嫌いな人間に頼って生きていけない同じ人間の自分が一番大嫌いだと思っている。故に他人に対して無関心というよりも、嫌悪が先立って暴言を吐いて周囲を遠ざけるようにしていた。
中学で佳弥と出会ってその能天気さに多少は緩和されるが、根本は変わらなかった。佳弥以外に親しい人はなし。

自分の生に執着は全くしておらず、死亡原因は車に撥ねられそうになった子供を庇ったことによる事故。
生きようが死のうがどうでもいい自分より、まだ人間の汚い部分を知らない子供が生きた方がいいという考えによって。




「後悔なんてしない」「自分の道は自分で決める」「私の道を阻むなら潰すから」

このどれもが夢主の信念を象徴する言葉です。
凛とした生き方のカッコいい夢主をイメージしています。


他の私の作品を読んでもここまで難しく、ある意味面倒な夢主はいません。
私自身ですら、時々動かしにくくて仕方がなかったこともありました。
しかし、どの夢主よりも思い入れのある大好きな子です。終わってしまったことを寂しくも感じてもいます。

夢主が好きだと、「Bystander」を最後まで読んで面白かったと感じてくださった方が一人でもいらっしゃれば幸いです。

 

2013.11.20


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