20※意識の変化
「なかなかやるじゃねェか。ますます気に入った。だが、極力戦闘はさせねェ。」
「訓練するくらいはいいわよね?」
「あぁ。今の怪我の手当てをする、おれの部屋に来い。」
「大丈夫よ、たいした怪我じゃないわ。」
「うるせェ。来い。」と、クーラの腕を掴むと船長室へ引っ張って行った。
「いつもヤれれば女なんて一緒だとか言ってた船長がなあ……あの二人どう思う、ペンギン」
ニヤニヤしながらシャチは言う。
「まだ恋人同士って感じでもないからな。まだまだこれからな気がする。」
「イヴと仲良くなれたらいいなー!」
「「熊は黙ってろ。」」
「すいません……」
船長室ではローが手早くクーラの怪我の手当てを済ませると、ローから軽くキスをした。
「怪我は2、3日で治るだろう。イヴ、おれは強ェ女は嫌いじゃねェ。」
「手当てありがとう。私なんてまだまだだわ。女の強いには限界もあるしね。」
今度はクーラからキスをする。するとローの舌が侵入してきたので受け入れ、舌を絡め合う。
ローの右手がクーラの左胸を掴む。
「んっ……」
バタン!
「船長、次の……」
勢いよく扉が開き、ペンギンが入ってきた。
目に入るのは勿論これから始まろうとしている二人の姿。
「……次からはノックするようにします。」
「……ちっ。鍵でも付けるか。」
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