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「イヴちゃんかい!?」
イヴとローが 小舟からオリルト早速漁師の様な格好をしたおじさんが声をかけた。
「ええ!ただいま!」
親しげ雰囲気でイヴに気付いた村人たちがイヴと話していた。
「あ、あのね」
イヴの一言で集まった村人たちは口を閉じイヴの話を待った。
「この人、知ってる?」
イヴが指差したのはイヴの三歩後ろにいたローだった。
「知ってるさ、海賊だろ。トラファルガー・ロー」
村人は次々とローの名前を口にした。
「恋人なんだろ、そんなのとっくにセンゴクのじいさんから聞いてるよ」
あっはっは、と村人たちは高らかに笑った。
「あら、そうだったの!」
イヴは予想だにしない皆の反応に驚いた。
「じゃあ母も……」
「勿論知ってるわ」
一人のおばさんが言うと続けてローに声をかけた。
「いらっしゃい、豊かなところではないけど、ゆっくりしていってね」
ローも少し驚いた表情で少しだけ頭を下げた。
「早く顔を見せてあげなきゃね」
「ええ、そうね」
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