沙布とネズミと紫苑と


沙布とネズミが普通の状況で会ったら…の想像・捏造。
この場には、沙布とネズミと紫苑の他に、イヌカシと力河もいます。


「あなただったのね…紫苑の大切な人」
沙布はまるで挑むようにネズミに言った。
「おやおや。いきなりご挨拶だな」
「わたし、紫苑に好きな人がいてもいいわよ、って言ったけど、それがあなたじゃあんまりだわ」
沙布の言葉に紫苑が慌てる。
「ちょっと沙布、なにか誤解…」
しかし紫苑の言葉は2人の耳には届かないようだ。
「あんまり、ってどういうことかな、強気なお嬢さん?おれ、けっこう綺麗だと思うんだけど」
「綺麗なのは認めるわ。でもあなた、男じゃない」
「あれ?同性愛はカトリック教会も尊重するものとして認めてるはずだけど?」
「でも聖職者は禁欲の誓いを立てるから、別に害はないのよ」
「そうかな?聖職者には平均を上回る同性愛者がいるらしいぜ。確か、平均が4〜5%なのに対し聖職者は30%以上だそうだな」
「そんな具体的な数字、どこで調べたのよ」
「あんたたちは数値に弱いからな。少々Wikiってみただけさ」
「あら、じゃあ、こんな記述はなかったかしら。そうした傾向は異性愛の聖職者が結婚により教会を去るため結果的にもたらされるもの、っていう説があるのよ」
「さぁな。ただ単に紅顔の美少年漁るために教会残ってるだけじゃねぇの。バイだったら結婚できないわけじゃないだろ」
「聖職者はあなたみたいな下賎な考えは持たないのよ!」
「なんでそう決めつけるんだよ」
どんどんヒートアップしていく会話に紫苑が割り込んだ。イヌカシや力河は愉快そうに傍観していた。
「ちょっと2人とも!ぼくとネズミは恋人とか、なんか、そーいうんじゃなくて…」
「そうなの?なぁんだ」
沙布がぱっと顔を輝かせる。
対し、ネズミはニヤニヤ笑っている。これは、なにか企んでいる顔だ。
「紫苑、そうだったのか?じゃあおれとはただのセフ…」
「あー!!ネズミ!ストップストップ!そこまで!」
「何慌ててんだよ」
からからとネズミは声を立てて笑う。
沙布はさっと青ざめる。
「しおん…あなたまさか…うそでしょ」
力河は手にしていた安酒の瓶をぽろりと落とす。
「イヴ…おまえ紫苑にまで」
イヌカシは首をかしげ、紫苑に問う。
「なぁ、おまえさん、さっきネズミはなんて言いかけたんだ?」
「え?え?なに、イヌカシ」
「セ…」
「あ、それっ!セルフだよセルフサービス!ぼくたちは共同生活してるけど、自分自身のことは自分でしよう、っていう!」
ふーんとイヌカシは納得しないながらも頷き、沙布は憤然とし、力河はやれやれと首を振り、ネズミは笑い、紫苑は赤面した。


すみません!セルフサービスなんて、無茶にも程がありますね!どうぞ笑い飛ばして下さいな!
それに、まさかのWikipedia(苦笑)
皆さんそこは笑うとこですから!(爆)

本編では沙布とネズミの言い合いが叶いそうにないので捏造しちゃいました。しかもギャグ。
沙布はきっと紫ネズに大反対して、敢然とネズミに立ち向かうと思います。絶対彼女は腐女子じゃない!(シャーリーは腐女子だったけど。あ、シャーリーはNo.6のキャラじゃないので、お気になさらず。ギアスのキャラですw)

当初は、ギャグ→甘々の予定でしたが(甘々…「おれは紫苑の恋人でもなんでもないんだな…」「そ、そんなんじゃないよ!」「じゃ、なに?」…的な(苦笑)
なんだか陳腐なので、ギャグだけで終わらせました(・∀・;)
イヌカシって何歳くらいなんだろう?紫苑やネズミより若い、って原作に書いてるよね。じゃあ12歳くらい?いや、もっと若い??
だから、1人だけ会話が理解できなかった、という事でw

妙に長々と失礼しました_(..)_


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