ビーフシチューが空になったら、中休みとなる。
でもいろいろと遅れてるうちは、また原稿用紙とにらめっこ。
 
「あのう、トワせんぱ、い。」
「ぬ??  あ、アラ!!」
「あ、は、い。お皿さげても、いですか?」
「う、うむ。」
 
 後輩達の微笑ましい会話を耳にしながら、うちはゆっくり
うちの創った世界の出来事を描いた。
文字を書くのに、“描いた”なんて変かもしれないけれど、なんか、うちは
この表現が好きだから、こう使っている。
 
 どれくらい時間が経ったのだろう。いつの間にか
晩御飯も終わり(サンドイッチだった)、寝る準備にはいっていた。
描いたもの、1小説ともう一つの小説の3分の1ぐらい。
ふと携帯を見ると“旭”とでていた。
水山 旭(みずやま あさひ)はうちの彼氏。まだ2カ月ちょいの
付き合いだけど、旭は優しいから多分別れる事はないだろう、ね。
もともと保育所からの腐れ縁っていうこともあるかもね。
旭からのメールは意外と短い。
 
元気か?
よかったら遊ばない?
 
……。以上。
っていうか部活だし!!みたいなことを送っといた。(笑)
 
 
 それからなにも問題なく過ぎ、とうとう明日が本家へ帰る日。
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