「む、そうか。別に無理強いする趣味は無いのでな。」
「・・・永久ぁ、佐和子ちゃんにメールで通報されてもいいの?」
「な、なんと!鈴木に通報だと?!それは困るな。」
「じゃあ爆発起こしたのは自分だって認めるわよね?」
「むぅぅぅ・・・。」
 七瀬さんはしばらく唸った後、
観念したようにコクリと頷いた。
朱鳥先輩はクチパクで「はったりだけどね。」といって
半分勝ち誇ったように笑っていた。
やがて七瀬さんは2-10の担任鈴木 佐和子先生に
連行(?)されていった。

「先輩、あたしに水家亜良ってゆう1年の後輩がいるんですけど、
その子、ちょっとわけありで・・・」
「いいわよ。文芸部に連れてらっしゃい。」
小さく苦笑して先輩は、
「文芸部はいわゆるわけありの集団なのよ。
あたしはイトコに育てられてるしね。永久だって・・・。
今更1人2人増えたって構いやしないわ。」

 「ブンゲイブ・・・です、か?」
 亜良ちゃんは少し戸惑ったようにいった。
無理もないだろう。亜良ちゃんは韓国から来て
まだ日本語が十分うまく使えない。
あたしは亜良ちゃんに笑って言った。
「大丈夫。あたしもいるし。」
「センパイも、ですか?」
「うん。」
「じゃあ、入りマス。」
 あたしと亜良ちゃんはひとつ願ったことがかなえられた
こうしてこの先あたしたちは文芸部で過ごしていくことになった。

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