秀歌side3



―放課後―
 「はぁーあ、あたし、人を見る目無いのかなぁ。」
葵依は、盛大な溜息をついた。意外と、落ち込んでたんだ。

佐藤さん達は葵依を凄い形相で睨みつけると、また出て行ってしまった。
「別に、葵依が気にする事でもないだろ?」
「紬ぃ……。」
「……あの2人好きじゃない。」
「芯がハッキリ言った〜〜(;一_一)」
陸が隅で笑っていた。いつの間に来たんだ。
「なぁ、マジで海月そぉ言ったん?ウケルわぁ〜〜。」
「「笑ってる場合か!!」」
 
「陸と海堂さんの関係って何なの?」
「あれ?葵依に言うてなかったかぇ?紬には言うたんやけどなぁ。」
「なんなの?」
「イトコや。海月は、わしのイトコや。イトコやで?……なんや、ぶっさいくな顔して。」
「ぶっさいくって!あたし、そんなひどい顔してた?」
「……3回言う必要はなかったと思う。」
「陸、それより書類片付けてくれ。」
「いとこなんやぁあああ!!」
「……。」
「芯がめんどくさくなって黙ったじゃん!」

 あー。うるさい。


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