葵依side3



 紬たちが来てから、少し経った。
こんな事、ざらにあるから3人とも、すんなり状況を飲み込んだ。
んで、今あたしと陸は、秀歌に目茶目茶怒られてるんだけど(*_*)

 「だから、陸はどうしてこうなったか知らないけど、とりあえず自分の感情を
コントロールする事を覚えて、ね?」
「ふーい。秀歌、相変わらずきれいやなぁ。今日の放課後、わしと遊ばん?」
「人の 話、聞いてた?」
「聞−てた、聞−てた。秀歌、なんやぁ、彼氏でも居るんかえ?」
「いないわよっ!」
 秀歌は一言吐き捨てるように言うとぷいと出て行った。
「なんやぁ、どしたんやぁ?」
「……秀歌には秀歌の悩みがある。」
「ん?芯、知っとんかえ?」
「……。」
 まぁ、秀歌はほっとこう。
冷静な奴ほど怒ると怖いからねぇ……。

「おはよう、葵依ちゃん。」
「あ、鈴香じゃーん。」
 鈴香はふふ。と笑った。
あたしは、鈴香と幼馴染だ。今は、鈴香はあたしを避けるようになった。
なんでだろう。
「もうちょっとで授業はじまるよ〜〜。」
 鈴香の癒しvoiceは、あたしに爆弾を放ってきた。
授業?!
「てか、あたし、自分のクラス知らないや。」
 全員の目が、あたしに集まる。お〜〜!注目されてる!
……て、そんな場合じゃない!
「\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?」
 一人でうだうだ言ってると、
紬が笑って教えてくれた。

「俺と芯と秀歌と葵依は同じクラスだぞ。そんな心配しなくても。」
「し、心配なんかしてないし!!」
「へーへー。」
 紬はあたしの頭に手を置いて「先に行ってるぞ」と去って行った。

 ……天然たらしなんだから…紬。

prev next

 

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -