「永久、24日俺ん家遊びに来いよ。」
ナツメはまた唐突に小生にそう言った。
久々に電話がかかって来たと思えばこれだよ。。。
「?。永久、もしかして親いない方がいい?」
「べべべ、別に?!」
「なら、良いや。じゃ、明日の午後6時に迎えに行くから。」
そして、今にいたる。
「へえー。それで永久は、楓くんへのプレゼント探してるんだ。」
「……。」
親友の、イツカ ナルは、彼氏であるカナヤとらぶらぶ。
親も公認だしな。 小生達には程遠い話だ。
というか。親がいない。
まぁ、暗い話はこれぐらいにして。
「ナルは何あげるのだ?」
「んー?去年はリストバンドだったから、
ネックウォーマーとかかなぁ?」
「……。」
「どうしたの?」
「手作りのを、な。渡そうと思っているのだ。」
「へぇー。いいじゃん。」
「でも。」
小生は、裁縫などした事無い。編み物なぞ、
“なにそれ。おいしい?”の次元だ。
そもそも、宇宙にはマフラーのようなものなんぞ、ない。
「うーん。。。そっかぁ。」
ナルは少し考えたあと、けいたいを取り出して
どこかに電話をかけた。
「もしー?今から、クッキーかなんか作らない?
うん。。。うん、そう。わかった。じゃーね……はいはーい。」
「?ナル?」
「いこっ永久。」
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