新たな犠牲者(2)



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 休暇が開けたら、今度はクィディッチのグリフィンドール対ハッフルパフ戦が迫ってきた。



「今度こそ、グリフィンドールに勝ってほしいわ!」



 談話室や廊下で選手たちを目にする度、力強く囁くハンナを宥めるのに、リンやスーザンは苦労した。

 あまりプレッシャーをかけすぎるのもどうかと思っていたし、それに、興奮しているハンナの魔法が、スネイプを前にしたネビル・ロングボトム並に失敗しやすいことも、十分すぎるほどよく分かっていた。



 来たる試合に、学校中が高揚している。みんな「スリザリンの継承者」や「秘密の部屋」のことなど、すっかり忘れかけているようだった ――― そして、再び恐怖の底へと突き落とされてしまった。


 待ちに待ったクィディッチの試合は、マクゴナガルによって中止だと告げられた。みんなが野次や怒号を飛ばす中、リンは嫌な予感を感じた……そして、それは的中することになる。


 ハッフルパフの談話室で、寮監のスプラウトは重々しく告げた ――― 図書館の近くで、ハーマイオニー・グレンジャーとペネロピー・クリアウォーターが襲われた、と。



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内容が薄いページでごめんなさい



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