A


 カテーテルだ。

 使われた時の快感は凄まじいが、本当にツラい。極力使って欲しくないもので、イヤだ、と言う前にはもう封を開けて中身を取り出し出したばっかで敏感になったモノを掴まれゆるゆると擦られた。先走りが伝い落ち、モノに擦り付けるように弄ばれ濡れた音が耳に酷く響いてくる。
 反応しきったモノの先走りが溢れる先端に親指の腹でぐりぐりと弄られたら快感が襲って、体が震える。
 が、イク寸前で手を放され一瞬思考回路が全て停止し思わず何で…?と言う顔を土方に向ければ、そこには厭らしく笑った土方と目が合った。
 もう一度モノに触れた土方は支えるように持ってツプ、と何の躊躇もなしにカテーテルを射し込んできた。


「やぁあアっ!あーッ、アぁッん、んンっ!」


 ビリビリと引き裂かれるような鋭い痛みが俺を襲い、とてもじゃないけど快楽なんて有ったもんじゃない。けど小刻みにカテーテルを動かされ、中を掻き混ぜられるみたいにぐちゅぐちゅされればだんだんと先走りも溢れてくる。しかもさっきの止められたことで敏感になりすぎているモノは、はち切れんばかりに血管を浮き上がらせて吐き出すのをいまかいまかと待ってんだ。


「せ、んせ…い、ぅあ…も、出したっぃ、!んゃあア!あ、あぁ、あぁぁあぁあ!」


 だがカテーテルが邪魔をして出せないばかりか、土方はモノに刺しているカテーテルの反対に何か得体のしらねー液体が入った大きめの注射器を付け、まさか、と思った瞬間にはもう液体を流し込まれていた。
 出したいっつってんのに…!


「やぁあ!は、いっ入っ…て…ぇっ!ふッぅん!ん、んぁッあ、あアぁあ!」


 逆流させながら流し込まれた液を掻き混ぜるようにぐちゅぐちゅと出し入れされ中で円を描くように回されたら何が何だかわからなくなって頭が真っ白になる。十分に掻き混ぜたのか、一気にカテーテルを抜かれたら、抜いたカテーテルで自身の根元をぐるぐるに巻き付けきっちりと縛られてしまった。その時にはもう俺の息は絶え絶えで、目の焦点も会わなくなってきた。


「や、な、んだよっこれ…!取れっ、て!あ、あアッ…っんく、や!?ぁあ!」

 イケなくてツラかったのに、余計にイケなくさせられたうえにズクン、と自身の奥が熱くなってくる感覚に訳がわからなくなってしまう。次第に熱は甘い疼きに変わり触ってもいないモノから先走りがだらだらと溢れてきた。


「ぅあ…あ、っな、に…?ゃッだ…ぁ…あぁあ!はっんンン!あ、あぁ、ふぅあぁぁっんぁ!」


 こんなになってようやく分かった。流し込まれたの…媚薬だろ、絶対。

 しかも粘膜に直接入れられてるから効き目が早くて強い。


「だらだら出して…ホント淫乱だな」

「やっあぁア!っん、ふッ…触、なっ…や、あア!」


 俺のモノの裏筋をツゥ、と根元から先端を撫でられただけでびくびくと全身が跳ねる。体のどこに触れられても感じてそんな俺の反応を楽しんでいるのか土方はもうモノや敏感な性感帯には触ってくれなくなって、内腿や脇腹、首筋ばかりを執拗に撫でてくる。撫でるだけがもどかしく、余計に俺をツラくさせた。
 もっと強い快感が欲しい。思いっきりモノを扱いて擦って弄んで…そんな強い刺激が欲しい。


「何?ツラい?」

「ツラ、い…ぃッあぁあ、あ、あ、ふぁっ!ぅんッ」

「でも、まだ我慢しろよ?」

「えっ…?やっ!んン、ぅあ、ん、…はぁ、んぁあっ!」


 ぶんぶんと首を横に振ってみるけどそれを宥めるように触れるだけのキスをしてきた土方に止められた。
 イケないのとモノん中で熱くなってる媚薬とで酷く頭がガンガンしていつの間にか出ていた大量の涙が頬を汚し、顔は酷いくらいぐしゃぐしゃになって…。


「ぃ、イカ…、せ…っ」



 喋るのもままならなくなってきた俺を縛っていた包帯を外し自由にしてくれたのをいいことに、俺はもう限界でモノに手を伸ばした。


「まだ診察中なんだけど?」

「ッ…!」


 耳のすぐ近くから笑いを含んだ声で囁かれたけどその声は有無をいはせない声音で、伸ばしかけた手を恐る恐る引っ込めたらそのまま両腕を胸の前で一纏めにされ縛り上げられた。勿論包帯でだ。
 余裕なく手首から肘のとこまで縛り上げられたためか、腕を上げることすら困難で。


「い、た…」

「キツく縛ったからな。動かれると面倒だし。ほら、これ何だと思う?」


 首を傾げた俺に見せられたのは、金属特有の光沢を光らせる手にすっぽりと収まった言わば子供が遊ぶ玩具の小さい銃に似ていた。


「その格好じゃ使えねーしな、肛門鏡」

「わっ!!」


 肛門鏡と呼ばれたものについて詳しく話してくれるハズもなく、向き合うように布団に座らされていた体は縛られた腕を引かれ呆気なく前に倒れうつ伏せの状態にされた。腕が自由でない分肩で支えねーといけねーから正直この体勢はキツイし息もまともに出来ねぇ。しかも布団に擦れる自身がもどかしく、思わず腰が揺れてしまう自分に嫌気が差す。


「そんなことしてもツラいだけですよ?」

「イカせ…っんん!壊れ、る…ぅ…ふぅああぁ!あ、あぁ…んッゃあ、あ!」


 実際に壊れてて意識も朦朧としてんだけど、俺は必死に「イキたいです」を繰り返し懇願するけど聞く耳持たずに土方は俺の腰を高く持ち上げ突き出す体勢にされた。


「すっげ、ヒクヒクしてる。ここに、欲しい?」

「欲しッぃ、です!入れ、んあア、あーッ、やっんぁ!」


 言い終わる前にツプ、と俺の先走りで汚れた指を突き入れぐちゅぐちゅ掻き回されそれだけでびくびくと体が震え背中を反らせばイったみたいな感じになる。まぁ実際に空イキしたんだけど。それが余計に俺を追い詰めていく。


「空イキした?これからもっとツラくなるんですけど、今からそんなんじゃ持ちませんよ?」

「ッひ、あア!やっあぁッ」


 なんて普段は意地悪っぽく笑わない土方が笑って言うもんだから相当鳴かされるに決まってる。
 くちゅ、と掻き回した指を引き抜かれビクンと肩が跳ねると指の代わりにひやりと冷たいものがあてがわれた。あてがわれたものがさっきの肛門鏡と呼ばれたものだと分かると急に体が強ばった。訳のわからないものをさっきから入れられどっと涙が余計に溢れた。


「……く、っ……ぅあ…」

「力を抜いて下さい、坂田さん」


 妙に艶めいた声音にこいつ絶対面白がってんだろ、と考えるのはほんの一瞬で、言われるがまま深呼吸をして下肢の力を抜いていった。


「入りましたよ」

「あ…ぁ、ふぅぅ…」


 散々喘いだせいか入れられた頃には声がまともに出なくなっていて、今も体を支えているのがやっとで身動き一つ出来やしない。体も小刻みに震えててパタパタと布団染み…いやもう水ぶちまけたみたいにぐっしょり濡れる程に先走りを落としていた。


「今から広げますね」

「ふぁ?…あっあぁあ!!」


 カチリと後方で音がして、広げるって意味がようやくわかる。入り込みながら広かるんじゃなくで、入れられたものがゆっくりと内側を押し広げていく感じ。


「っあ、は、…は…ぁ、あ!」

「良く中が見えますよ。しかも物欲しそうにヒクついてる」

「んぁあ、っんんンッ、ふ、ぅうう…」


 恥ずかしいことをわざと俺の耳元で言いながら広げられた入り口をなぞられ、異変に気付いた。
 いってぇ…んだ、これ。もしかして吊って、んのか?
 次第に痛さは増し筋が軋むような感覚だけが俺を支配する。


「や、痛っ…んン!は、はぁあッあ、あぁッ!ふぅうぁ、ぅあ、っ…!んぁ!」


 完全に吊ってしまったらしく、中がひどく痛くて必死に堪えようとして堪えきれるもんじゃなかった。


「い、たっ…や、せんせっぃ、とっ…んぁあ!て、!ひぃ、ぅう…」

「まだ無理に決まってんだろ。あぁ、もしかして吊ってる?ヒクついてるんじゃなく痙攣してきてる」


 泣きわめくみたいに懇願しても土方に相手にされず、ましてや嬉しそうに今の状況を実況してくる始末。
 しかも追い詰めるのを楽しむみたいに、いや、絶対楽しんでんだけどゆうっくりと肛門鏡を閉じていき、今度は逆にゆうっくりと広げていくのを数回繰り返した後入り口を指でなぞった。


「坂田さん。ここに何が欲しいんですか?」

「あ、あぁあ!…んくぅうあっあア、ひッ…んン」

「……ちゃんと言わないとずっとこのままですよ?」

「ッ!!…ふ、ぁ…せ、せんせ…の…欲しっ…ぃあアッ」

「どこに?」

「んぁ…あ、…お…れの、中に…ッあぁ、ん、はぁあ、欲し…い、入れ、あぁああ!や、んあッ」

「……あーあ、もう限界」


 呂律も回らなくて舌っ足らずで頭も回らなかった俺だけど“このまま”って聞いてゾッとして必死に言ったら後ろで土方が低く呟いてカチリと音がしたら肛門鏡を緩めて引き抜かれた。


「んんンっ…」


 ピクッと反応しっぱなしの俺を後ろから抱き抱えて胡座をかいた土方の膝に座らされて頬に軽く口付けされグショグショになってる股をみて「良く我慢してるな」なんて他人事に言う。


「ご褒美にたっぷり注射、してやるよ」

「ん…」

「と、その前に今楽にしてやる」

「ッゃ、ああ!あー、あぁぁあ!んゃっは、ぁ、あっぁあ!」


 縛っていたカテーテルを外した途端に白濁を撒き散らす。…けど止まらない。


「や、止ま、ね…やぁあ!苦…し、…あぁっ」

「サイッコーだろ?一瞬で済むイクのが長時間続くんだとよ」


 トプットプッと後から後から出てくる媚薬混じりの精液がまだ出し終えきれなくて、本来は気持ちいーハズのイク感覚も長時間続いているとなるとマジでツラい。しかも我慢してたから余計に。
 だけど土方はそんな俺にかわまず熱い欲望をあてがった。


「褒美、やらなきゃな」

「や、も、ちょっと待っあぁああ!や、ぁあッあー、あんン!」


 土方に抱き抱えられたまま俺は土方にたっぷりとデッカイ注射を何回もされ鳴かされた。





―end―





―――――
あとがき
―――――
一万打ありがとうございますー!!

こんな変態サイトに来て頂いてるなんて本当に嬉しい限りです(*^^*)


しかも一万打越えて凄い日にちたってるんですが…本当に本当に遅くなってしまいすいません!!

アンケートの希望のネタも全然入れれてなくて申し訳ないです…。
けどカテーテルは絶対に、なにがなんでも入れると心に決めてました。
カテーテル大好きです!

そんな真を今後もよろしくお願いします。



次こそはちゃんと書きますからね!
頑張ろう!



ここまで読んで頂きありがとうございました(*^^*)





09/03/16

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