3
Hey!みんなあたしは混乱している!!とても!!

「えーっと?もう一回おねがいしやす」

「キミ、昨日までの冷静な理解力はどこ行ったんだい?」

3話

「ここが元ニューヨーク!?んでもってあたしの生きてた時代より
 遥かに進んでる!?」

昨日はもう夜更けということでそれぞれ自己紹介をして(しかしザップは気絶のままである)
解散し私は事務所の空き部屋に滞在させてもらった

そして夜が明け事務所をうろうろしていたら
朝早くから出勤したスティーブンと鉢合わせ
この世界のことを聞いていたらなんとまあ思っていた以上に
ファンタジーなことが起きていた

「3年前にこんな風になってね」

「パラレルワールドだから同じ時間軸だと思いきや…」

あ、駄目だこれは噛み合ってないとスティーブンは密かに思った。

「まあすぐ慣れるさ、毎日ハロウィンだと思えばいい」
「まあそうだなあ、そうゆう考え方もあるか」

「昨日はあのあと寝れたかい?」
「ぐっすりと」
「それにしてもクマがひどいぞお嬢さん」
「あらやだ」
慣れな環境、知らぬ土地少し頭の整理が追い付いていないのであろう
昨日は中々寝付けなかった。

「いくら君が精神年齢が高くて前の世界では僕より年上でも
 僕は昨日からキミの上司だ。頼ってくれ」

スティーブンは自分の机の近くに設置されているコーヒーメーカーを
起動させ二人分のコーヒーを入れる

早朝の冴えるような冷たい空気にコーヒーの独特な香りが混じる

「あたしの事まだ少し疑ってるくせにー」

「はは、バレていたか」

「昨日で貴方がどんな性格なのかいくらか察しましたしね」

「キミ、頭悪そうに見えて意外と鋭いな」

「さらりと毒出すなアンタ」

スッとコーヒーをなし子に差し出す

「あ、ミルクあったりします?それか砂糖」

「なんだ、ブラック飲めないのかい?」

「悪いか」

「いや、その姿で大人ぶってる割には子供らしいなって思っただけさ」

「子供らしいって…今のあたし20過ぎだけど」

「は?」

「・・・・・・ちょっと待てコラ、アンタあたしの事いくつだと思って…」

「12歳から14歳ぐらいだと…」

「歯ァ食いしばれおっさん」

早朝の清々しい部屋に乾いた音が響いた




ガチャ

「おはよう…む?」
次にドアが開いたのはそれから1時間後だった
クラウスが室内へと入ってきた

「おはようクラウスさん!」
「おはよう、クラウス」
「その頬はどうしたのだ?」
「いや…ジャパニーズは改めて驚かされたよ」
「?」

「氷をお持ちしました」
「おわ!?」
「あぁ、ギルベルトさんありがとう」
スッと現れた執事に驚愕するなし子
スティーブンは手渡された氷嚢を受け取る
「クラウス坊ちゃまから伺っております
 私ギルベルト・F・アインシュタインと申します。」
「彼は私たちの身の回りの世話などをしてくれている、
 何かあったら彼に言ってくれたまへ」
「どうもななしなし子です。
 何かとご迷惑おかけするかと思いますが戻るまでよろしくお願いします」



昼前ザップが事務所へと訪れた

「はざまーっす…ってスターフェイズさんどうしたんすかソレ」

「聞くなザップ」

ザップはまだ少し赤く張れている頬を見て驚愕した
そしてスティーブンはしめたと心の中で感じとある質問をした

「…つまるところザップ、君は彼女がいくつに見える?」

彼女といいスティーブンはソファでくつろぐなし子を見つめた

「はあ?どーしたんすか急に…まあ10歳だろ」

「死ね」

「げぶぅ!!」

いつの間に距離を詰めたのか
ザップの背後に回ったなし子は回し蹴りを繰り出した

「全く!外人の方がおかしいだけです!あたしはただ身長が足りなくてただ顔が幼いだけです」

「それってつまりは「それ以上言うと絞めるぞ」

「つか!スターフェイズさんこうなるって知っててあんな質問したでしょう!」

「僕だけこれは納得いかなかったんでね」

ニッコリとスティーブンは答えた

「理不尽・・・」
ザップは床に突っ伏した


「ちょえーっす、ってザップさん?!それにどうしたんすか!スティーブンさん!」

その15分後にレオが事務所へと入ってきた

「やあ少年、まあちょっとね」

「レオ君おはよう」

「あ、なし子さんおはようございます」

「ところでしょーねん」
またかとなし子はスティーブンに苛立ちを感じた




「え?なし子さんの歳?…んー、18歳前後っすか?」


「レオっ!!!」

なし子はレオに近づきわしゃわしゃと頭を撫でた

「おわ!?なんすか!?なんすか!?!?」

「少年なんでそのくらいだと思ったんだい?」

「え!?い、いや友達にジャパニーズがいまして」

この前みたAVがたまたまジャパニーズもので
女子高校生がいかがわしい悪戯をされてしまうみたいなやつが
ちょうどなし子くらいの小柄で18歳だったはずなのでそう答えてみた

なんて

レオは言えなかった

「っち、誤算だったな」
少し悔しそうにスティーブンは呟いた

「因みにクラウスさんはなんて答えたんすか?」

「あぁ、彼はね…」


『む?ミスなし子の年齢?』

『私はそう言ったあてるものが苦手で不快な思いをさせてしまうかもしれないが
答えるのであれば10代半ばだろうか?』

「え!?で?で??」

『いやあ!クラウスさんあたしこう見えて20すぎなんですよー!
 今はクラウスさんから見れば年下だし気楽に話してください!』
『そうか、ならそうさせてもらおう』

「え!?それだけ!?」

「理不尽だろう?」

「あんたの性格の問題だよスティーブン」

「この小娘」


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