おんなのこの仕組み(微糖)







お題サイトDOGOD69様より








※学パロ





女の子には





友だちと甘い物を食べて


一緒に買い物して、


エネルギーを回復する方法と、




雲の上の存在のイケメンを眺めて、


エネルギーを回復する方法がある。







「・・・なぜ俺なのだよ」

「だって三成暇でしょ?」

「お前と違って暇ではない。第一宿題を出されたのを忘れたのか」

「ああー・・・そういうのもあったね」


小洒落た喫茶よりも、ケーキバイキング。

そこに私と三成はいた。


質より量を食べ、目の前には女子共にきゃーきゃー言われる男。


その男は一応私の友だちである。

一気に2つとも達成できるこの瞬間が私のエネルギー回復の時間となるのである。


「俺は甘いものが好かん」

「とか言いながら4個目だよね、それ」

「来たのだから食わねば損だろう」

「来ない手もあったじゃない」

「無理矢理引き連れたのはどこの誰だ、馬鹿」

「あははー・・・私です」


モンブランを食べながらぶちぶち怒っている。

なんとも滑稽な姿ではあるが、やはりコイツは世に言うイケメンなのだと思った。

そしてイケメンは何をしようとイケメンなのだと思った。


「・・・おい」

「なんでしょう」

「そんなに見るな」

「あれ、ばれた」

「食いづらいだろう馬鹿」


あ、さっきより眉間の皺が深く刻まれた。私のせいか。


だってしょうがないじゃないか、なんだかんだ言って私はコイツが好きなのですから。


「どうした」

「ここ出たらさ、一端解散して宿題持って図書館集合ね」

「は?」

「だってわかんないんだもーん、数学」

「・・・はあ」

「今あからさまに呆れたよね。はあ、傷付くー」

「・・・で、何時だ」

「え?マジ!?じゃあ5時ね!」


どうかワガママな私を許してね。

女の子のワガママは、気を惹きたい合図でもあるんだよ。



「よしっ、そうと決まれば食べよっ」

「おい、それで何個目だ」

「んー?8か9か10」

「太るぞ」

「そしたら一緒にジム行こうね」

「何で俺もなんだよ」

「えー、三成だって何個も食べてるじゃん。太るよー」

「俺はお前とは違う」

「そんなこと言ってると油断するんだよー」



ほら、とくりとくりって。


エネルギーが回復する音が聞こえてくる。



「三成、ありがとね」


「ふん。せいぜい感謝するんだな、馬鹿」





やっぱりね、女の子の一番のエネルギー回復方法は



好きな人といっしょにいることだと思うんだよね。





「馬鹿って言う方が馬鹿なんだよー」

「俺が馬鹿だと?ならお前は大馬鹿だろうな」


「なにおーう」

「本当のことを言ったまでだな」




とくり、とくり。





「充電完了っ」


「は?」


「ううん、こっちの話」






とくり、とくり。










end

(あー、おいしかった)
(食べ過ぎだ、馬鹿)

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