×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

補佐官殿と極楽地獄巡り



結果、天ちゃんの件は今回に限り不問。
天ちゃんを採用した店舗にはしゅうごう地獄のお偉いさんが、厳重注意をする。ということに落ち着いた。
あとから分かったことだが、この件以降賽の河原には定期的に女性の獄卒が様子を見に行き、母の様にしているらしい。
健全な子供には必要なものである。

「あ、そうそう。
新人さんが来たのなら恒例の地獄巡りをしなければいけませんね」

「地獄巡り…?」

「えぇ、極楽地獄巡りです。
天国警察と言えど地獄の烏天狗警察や、捜査協力をする場合もありますから。
知っておいてもらわないと困ることもあるので」

「はぁ…」

地獄巡り…って物騒だけど…

「あぁ、そうそう、
日比野はグロ耐性あるよな?」

「は!?
そ、そりゃ警官ですし多少は…」

「なら良かった。
…吐くなよ」

う、うわぁ〜〜〜〜〜行きたくねぇ〜〜〜〜〜!

「あれくらいで吐かれてはあの世で警察なんか出来ませんよ」

「鬼灯くん…咲良ちゃんは女の子なんだから…」

「女性ならもうひと方はいらっしゃるじゃないですか」

「いや…うん…あの子は規格外かなぁ…」

三橋さんのことだこれ。

「俺このあと別件で不喜処行くんで案内いつも通り頼みます」

澤村さん!?嘘でしょ!?

「えっちょ、澤村さん!」

「えぇ構いませんよ。
ちょうど今から八寒地獄以外の視察に行く予定ですし。ついでに案内もしてしまいましょう」

「えっ」

二人で?マジ?キツイよいきなり二人は。
ていうか怖ぇよ。

「ご不満ですか?余り人見知りがあるようなタイプには見えませんが?」

「滅相もございません!」

こわっ、こわい!
こちらをちらっと見た時目が光った!!

「それでは向かいましょうか。
極楽!地獄巡りの旅!」

「うーん心配だなぁ…
鬼灯くんスパルタだし…」


補佐官殿と極楽地獄巡り

グロ注意って事は…
そういうことだよね…?

*

Modoru Main Susumu