アリスが言った初めてといっても過言ではないワガママ。
それが、
組織の人間になりたくない。
だなんて。
ねぇアリス、あなた、いつ気づいてしまったの？
私達、組織のことに。
いつ、私達がしている事が常軌を逸していることに。
どうすればいいのかしら。
アリスを悲しませないために、やはり、私は子供なんて産んでも不幸にするだけだったの？
｢ジン、ウォッカ
貴方達、本当にアリスに組織のこと、漏らしてないわよね？｣
｢あぁ、アイツには何も言ってねぇ、が
あいつ自身が気づいたなら知らねぇぞ｣
｢俺も言ってねぇよ
流石にあんなガキにんな血腥せぇこと漏らしゃあしねぇ｣
1番あの子につく二人に聞いても答えはNO。
どこから知った？
だれから聞いた？
手放してやるもんですか。
あの子は、私の宝物なんだから。
どちらにせよ、組織に属するなんてまだ分からないし決まったことではない。
何処かの誰かは｢ゆくゆくは幹部に｣なんて言っているらしいけれど。
だから、そのワガママはきっと聞いてあげるわ。
貴方の初めてのワガママだもの。
私はベルモット。
組織の幹部。
だから、きっと。
異様な少しのワガママ
少し、よね。
今後のことを考えれば。
ごめんね、ママ。
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