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念には念を、一応ね



「はっかせー!」

「おー美音くんか!
どうしたんじゃ?」

学校帰りに工藤邸に行く前に博士の家に寄る。

「いやねー? 5年以内に音波、電波信号解析するのと〜あとなんて言うの? 電波信号に割り込みできるやつ? みたいなのが欲しくってね〜」

「まぁた電波関係かね」

「おうともさー!
何も聞かないで作ってくれる?」

「仕方が無いのぉ……
わしこれでも天才科学者じゃぞ……?」

むすっとする博士は

「……あんさ、可愛くねーから」

「なんじゃもう……
折角作ってやるのにぃ……」

「あーごめんごめん!」

よく見てたとおり割とこの人子供っぽいな……

「まぁ、そういうことなら前の遮断機を作るまで試作に作ったこれも渡しておこう」

と渡された携帯ゲームのようなもの。

「なにこれ? まぁた新しいゲーム?」

「ふふふ……聞いて驚くでないぞ?
これはのぉ、音電波相殺マシーンじゃ!」

「音電波相殺マシーン? ってーと……
つまり?」

「つまり、相手の飛ばしてくる電波や音波を対なる電波や音波で相殺するんじゃ
ゲームみたいにこの画面に表示される読み取り機から読み込んだ、電波と音波を相殺する電波音波を発するコマンドを入力すると、あら不思議!
跳ね返すことが出来るんじゃ!」

「す、すごいな!?
なに!? 博士やっぱ天才じゃんね!?」

「そうじゃろそうじゃろー!」

ドヤ顔をして笑う博士を初めて尊敬したわ。
いや、この人蝶ネクタイ型変声機とか伸縮サスペンダーとかキック力増強シューズとかターボエンジン付きスケボーとかボール射出ベルトとか作ってる時点ですげえわ。
忘れてた。10年前でも余裕で天才かよ。

作るものが偏りすぎて大金持ちにならないのね……。

「まぁこれも君にやろう
ほかのもできたら連絡を入れるからのぉ」

「はいはいりょーかい!
まぁいらなくなるかも知んないんだけど」

念には念を、一応ね

ほんとに防護服着てくれるかわかんないしねぇ〜

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