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子育て大変そう



私も5歳になり、今年生まれた従弟は無事、新一と名付けられ、すくすくと成長中。

蘭ちゃんもそのすぐ後に生まれた。
そういえば蘭の誕生日は不明だけど星座は一緒なんだっけか。

まぁ私の方は放っておいていいし、日中は幼稚園だし、母さんは手伝いによく工藤家へ行っている。

そのせいかお迎えが最近皇くんだったり父さんだったりしている。
皇くんに関しては完全に巻き込み事故だ。
ごめんねありがとうドンマイ。

ドンマイって気にすんなって意味ジャン。
私が言うことじゃないね。

「思ってんなら言うなよ」

「どっから口から出てた?」

「巻き込み事故くらいから」

「あーはん。じゃあいいや」

「良くねーよ」

「今日も工藤家までよろしこりん」

「お前それ怒られねぇの?」

「怒られないんだよねサイコー」

「むしろ怒られてくれ」

「母さんの前では猫かぶってりゃ勝ち確だから」

「よーし全部録画するか」

「やめて! プライバシーの侵害に肖像権の侵害よ!」

「冗談だよ」

「冗談にしては助手席のビデオが気になったわよ」

「まぁこれはあいつに頼まれたからな」

「あー、ねぇ……」

「同情すんな」

あいつとは恐らく父さん。
え?? あなた、映画監督よね?
カメラマンするの? 新一の?

あ、私の時もしてたわ。

「父さんの溺愛の仕方気持ち悪いんだけど」

「同感」

そんなこんなで車だったのですぐ工藤家に着き、拘束していたチャイルドシートを外す。

チャイルドシートっていつから外していいんだっけか

「ただいまぁ」

「おかえり美音〜
見て〜! しんちゃんたっちしたのよ」

「うまく写真撮れたね」

「さすが映画監督のパパよねぇ〜!」

あんまり煽てんな。

「だろ〜?
見直した?」

「ドヤってるのうぜぇな」

すごーい! パパ〜!

「美音ちゃんちょっと辛辣すぎない?」

「ごめん逆だった」

「逆にするってすごく器用じゃない?
美音ちゃんも映画出てみる?」

「ちょっと何言ってるか分からない」

「なんか結婚してからこいつすげぇ壊れてきたよな」

「は、」

と、

「もー! お姉ちゃんも義兄さんも皇くんも玄関で止まってないで上がりなさいよー」

「あーーー!」

ゆきちゃんが廊下に新一を抱いて出てきた。

「しんちゃん今日も元気だねぇ〜
お姉ちゃんだよー」

「ねっちゃー」

「え、しゃべっ」

「ええええ!? 初めて喋ったのがみぃちゃんの名前〜!?
ママショックよ! しんちゃん! まぁまって!」

「ちゃ〜!」

「えっゆきちゃんごめん」

「嘘でしょー!?」

「初めてじゃないよ有希子」

「優作さん?」

「初めて喋ったのは、君が食事の準備中に、」

「ほーむ!!!」

「……まさか」

「ホームズの本を見て、ね」

「……さすがシャーロキアンの息子……」

「そんな……」

「はは……」

そんなこんなで、

子育て大変そう

ゆきちゃん拗ねちゃったじゃん……

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