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若い2組の婚約



本日は叔母、有希子と叔父となる工藤優作の婚約を祝したホームパーティ。まぁホームパーティと言っても前回の私の誕生日とメンツは同じなんだが。
きちんとしたものは後日するらしい。

そして先日、その友人の妃英理と毛利小五郎も婚約をしたとのことで、2組の婚約パーティーとなっている。

20で結婚ってなんだ? 喧嘩売ってるのか? と、内心思う私の心を諌めて母の宛がった子供用のドレスを着用している。

今から結婚式のことを話しており、どうやら、花嫁のベールを持つ役を私にしてほしいとのことだった。

いやいやいや、身内だけでって言ってたよね? ゆきちゃんやっぱり目立ちたがり屋だから結構派手にやる気だね? ベール子供が持つレベルって相当よ?

その話に小さくため息を漏らした。

まぁ、幸せそうならいいか。

ちなみに離れた席で酔いつぶれてるのはこの場で唯一の独身独り身、皇くん。

「ちくしょう、なんで最近の若いやつはそうやってすぐ、くそ」

わかるよ。わかるよその気持ち。

「元気だして皇くん。
大丈夫。結婚適齢期なんてまだ先だよ。
30代からが勝負だよ。若すぎる結婚は失敗確率だってあるんだから、ね?」

「慰めんな!!!!!!! 余計惨めだわ!!!!!!!」

「大丈夫だよ!!!!!!! 皇くん!!!!!!! 転職しよ!?!?!?!? 付き合ってはいけない3Bって知ってる!?!?!? バンドマン、バーテンダー、美容師だよ!!!!!!!!」

「てめぇぶっ殺すぞ!!!!!!! そのせいだって言いてぇのか!?!?!?」

「皇くん! うちの子に乱暴な物言いやめてくれない!?」

「ママー(棒)」

「騙されんな!! 俺は今そいつに喧嘩を売られた!!! 4歳児にだ!!!」

「それくらい流しなさいよ大人気ないわね」

「流せる内容だったら流してるわ!!」

皇くんはやはり面白い。
イケメンなのにね。モテるにはモテるんだよ。
常連客はよくイケメンだから通ってるって言ってるし。
イケメン過ぎて高嶺の花なのかな。
似合わないけど。

あっちはあっちでイチャイチャしてるしこっちに来た母さんも父さんのところ戻ってイチャコラしてるし。

「まぁ、独り身同士仲良くしようや」

「おめーほんとなんなの? 4歳児なんだから独り身だろ」

「だって独り身私らしかいないじゃん」

「……だな」

若い2組の婚約

素直に祝ってやろうぜ。

「ゆきちゃん! 優作さん! 英里ちゃん! 小五郎くん! I'm very happy for you! 」

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