≪たとえばそれは、よく晴れた日に≫

(3/4)

ふとした瞬間、無意識のうちに
空を見上げている自分がいる

たとえば洗濯物を干している時
あるいは部屋へ日差しを招くために窓を開けた時

自分の考えの及ばないところで
勝手に意識が空を向くのだ

もしかしたら飛行船が浮かんでいるのではないかと
もしかしたら彼らが迎えにくるのではないかと

どうにも、空が気になって仕方が無いのである

もちろんそんなことは幻想であり
ただの願望に過ぎないのであるが


見上げた空は虚しくなるほど澄み渡っていて
なぜだろう無性に
孤独とは違う寂しさが押し寄せてくるのだ



***
南国〜PAPUWA頃のリキッド。
ホームシック第二弾。




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