≪風になる≫
(4/4)
いつも笑顔を絶やさない
ふわふわと掴めない煙のように
作ってるわけじゃないけど
他の顔なんて醜くて見せられない
「君は大丈夫」
惜しみなく愛をつむいで
「俺は大丈夫」
冷たく他人を拒絶する
みんな俺に優しいねって言ってくれるのに、
君は俺を残酷だと思うのかい?
それとも哀れんでくれているのだろうか
こんな臆病者の俺を
さあ俺は風だ
地中海を吹き抜ける甘ったるい風
みんなに愛をささやくよ
辛くても笑ってみせるから
どうか俺を叱ってよ
君に無償の愛を贈るから
どうか俺を哀れんで
頬にそよそよ、甘い風の愛撫
そう、俺は風だよ
いつもおとぼけ 仮面のピエロ
***
「風の精」というお題で創作詩を書いてたのに、いつのまにかロッドの詩に。
*prev | ▽ | next#