死んでやるものか
まるで古典映画の貧民窟のよう
ここは鼻つまみの場所
人生をがらくたのように投げ捨てて
薬を売って笑う日々
墨をみせっびらかして
漂ってくるくる甘い甘い臭い
月が替わるごと一人二人消えてった
行方知れず 安否知れず
残った奴らは掃き溜めの中
更に落ちてくる糞便を眺めながら
先に逝った者の声が聞いている
「早く来いよォ早く来い」
逝ってやるものか
逝ってやるものかと
体は前で
足は後ろ
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mokuji
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